誰もが一度は「人から嫌な事をされた経験」「理不尽な事をされた経験」があるのではないでしょうか。
そして、もしかしたら今も尚「理不尽を怨み、嫌がらせをしてきた人を憎んでいる…」そのようなお気持ちを抱えながら人生を送られている方もおられるかも知れません。
ですが、人を憎みながら生きるのって…生きるエネルギーを奪われるような、生気を消失させるような、何とも言えない感情が付きまとうので本当に辛いですよね…。
私も過去に一度だけ、本気で人を憎んだことがありますのでお気持ちは痛いほど分かります。
しかし、そんな私でも憎しみを消すことができました。
あなたがもし、憎しみに支配され湧き上がる憎悪に疲れているなら、この記事を一度読んでみてください。
「殺したい!」ほどの憎しみが消えた私の体験談
以前、私に恐怖と絶望を与え、生き地獄へ突き落としてくれた人がいました。
私はその人から何年もの間、暴行と恐喝を受け続け、借金も背負わされ何もかも失いました。
そして、それまで人を憎むことを知らなかった私の心に、初めて「自分の人生を大きく狂わせた…憎い…苦しい…」という憎悪がこみ上げてきたのです。
しかし、殺す勇気を持てなっかたことが功を奏し、何もしないまま月日が流れ、今ではその人との縁も切れ全く憎んでいません。
それどころか、感謝することができています。
なぜ、感謝することができたのか?
以下、私が実践した方法についてご説明をさせていただきます。
方法1~憎しみを覚える相手から離れること
その人に殺されるか…自分で自分を殺すか…究極の選択肢しかなかった私は「殺されるくらいなら死ぬ気で逃げよう!」という最終決断をすることができ、結果なんとか離れることができました。
もし、縁を切ることができなかったら…きっと今でも憎み続けていることでしょう。
「原因となっている人と縁を切ること」これは一番優先しなければいけない事柄ですし絶対条件になります。
みなさんの置かれている状況は様々だと思うのですすが、その人と関わり続けても決してプラスにはなりません。
縁を切らない限りずっと憎悪に支配されるかもしれませんので、まずは「縁を切る勇気を持つことが、何よりも一番優先しなければいけない事である」ということを忘れないでください。
方法2~「憎しみは自分の首を絞める事になる」と知る
憎しみを持っている人に知っておいていただきたいのは、「憎しみを持ち続けるのは不幸の始まりだ」という事です。
憎しみを持ち続けることがなぜ不幸の始まりなのか?
それは”憎しみ”という感情にも因果応報の力が働き、結果…自分を苦しめることになるからです。
憎しみの感情が因果応報で返ってくる
因果応報とは「やったことが返ってくる法則」のことですが、これは”行動に移したこと”だけが返ってくるのではなく”心の中の感情”も形となり因果応報で返ってきます。
ですのでもしも「あんな奴死んでしまえ!」という攻撃的な感情を抱いたとしたら…何らかの形で自分に返ってきます。
わかりやすく言い換えるならば「誰かを恨む感情=諸刃の剣」と同じで、精神のバランスを崩したり、心身ともに悪影響を及ぼしたり、違う誰かからまた傷つけられたりします。そうやって、形を変えてでも必ず自分に返ってくるのが因果応報であり、人を憎んだ報いになります。
殺したいほど憎んでいたとしても、その思いは愚かです。
憎しみを持ち続けた感情は、負のエネルギーとなって自分に返ってきますので、憎しみを持ち続けることは、自分の首を絞める事になるということをお忘れなきを。
方法3~「優しさを生む為の経験」と捉え憎しみを消す
傷つけられて「よかったと」思う人はそうそういません。
なのに、傷つけられたことを財産と考えるなど無理がありますよね?
ですが考えてみてください。
あなたは誰かに傷つけられたから、傷つけられる人の痛みが分かるようになったのではないでしょうか?
それだけでも人として成長していますし、他にも得ているものが必ずあるはずです。
傷つけられた人は、お金では買えない人生経験という財産を手にします。
もしも、傷つけられる痛みが分からなければ、あなたも平気で人を傷つける底辺な人間になります。
人を平気で傷つけられる人は、傷つけられる痛みを知らない未熟な人で、そういう人は浅はかな人間になります。
傷つけられる経験をする意味
スピリチュアルの話になりますが…
「人はなぜ生まれてくるのか?」
それは、この世で「愛を学ぶ」ためです。
愛を学ぶためには、傷つけられる痛みを知る過程が必要になります。
傷つけられる痛みを知らない人は傲慢になり、金や名誉に拘り人を愛るすことができません。
傷つけられる経験は、傷つけられる痛みを知り、優しさを備える為のものです。
特に「自分さえ良ければいい」と考える人は傷つけられる事も必要で、傷つけられる経験を経た後に、人を思いやる優しさを持てるようになります。
傷つかない人生に成長はありません。
傷つけられ人を思いやれる優しさを持てたなら、その経験は無駄ではありません。
あなたを傷つけた人はどうなるのか?
あなたを傷つけた人は、将来必ず報いを受ける日がきます。
ですので「天罰よ下れ!」という祈りや呪いは全く必要ありません。
あなたを傷つけた人に向けていただきたいは「将来を犠牲にしてまでも…負を背負ってまでも…自分に気づきを与えてくれた人」という感情です。
人を傷つける行為を肯定するつもりは毛頭ありませんが、経験がきっかけとなり人として成長できたのであれば「ただ辛い想いをしただけではなく、意味のある経験だった」と心の中に落とし込むことができますし、その日が来ればあなたの心も救われます。
繰り返しになりますが、考え方を少し変えるだけで「私を傷つけてくれた人のおかげで、私は成長する事ができました!」と思える日が来ます。
「傷つけられた…」とただ泣きたくなりますが、傷つけられる本当の意味は「痛みを知る事」にありますので、成長している自分に自信を持ち、耐え忍んできた過去に誇りを持ってくださいね。
方法4~「辛い経験の裏側にある真意」を捉え憎しみを消す
厳しい表現となり誠に申し訳ございませんが、辛い経験であれ…悲観的にしか捉えられないなら平穏な日々はまだまだ先です。
一日も早く「憎しみのループ」から抜け出したいのであれば、負の感情に囚われるのではなく「辛い経験にどんな意味があったのか」その裏にある真意に意識を向けるようにしてみてください。
憎しみを持つほどの辛い経験があったからこそ分かったこと…成長するきっかけになったこと…必ず何かしらの成長した部分があるはずです。何もないなら辛い経験は与えられません。
この世の経験には、必ず意味があります。
辛い経験から学ぶこと…気づくこと…マイナス要素しかないように思えても、その裏には必ずプラスの要素が隠されています。
今はプラスに思えなくても捉え方を変えれば、数年後には「プラスになった」と思えるようになります。
辛い経験を今後の人生に役立たせるか、憎しみを持ち続けて腐っていくのか、考え方ひとつで人生が大きく変わりますので、人を憎む出来事から気づきを得て、起きた出来事を憎むよりも、成長した自分に目を向けましょう!
あなたは必ず成長しています。
殺したいほどの憎しみが消えた今の私が思う事
私を地獄に突き落とした人を法的手段を用いて訴えれば、慰謝料を手にすることができますので懐は暖かくなります。
しかし私は、訴えませんでした…復讐もしませんでした…。
お金よりも何よりも「命を守る。生きる。縁を切る。」ということが一番重要であると考えたからです。
「人生を台無しにされたのに復讐をしないなんて馬鹿だ!弱虫だ!逃げだ!」と言う人もいますが、私はそれで良かったと思っています。
綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、今では「多くの人が経験しない貴重な経験をさせてもらった。深い部分まで人の痛みが分かるようになった。」と思えるようになり何一つ後悔はありません。
あの経験がなければ、今の私はおりません。
今だから言えることですが、私はロクな人間ではなかったので、極限まで追い込まれないと成長できなかったのだと思います。
私は成長できましたが、私を追い込んだ人は因果応報で辛い経験が待っていることでしょう。
この真理が分かるようになってから、自分の未来を犠牲にしてまで私を成長させてくれた人に対して「ありがたい」という感情しかありません。
念のため補足として付け加えさせていただきますが、「法的に訴える行為」を否定している訳ではありません。辛い出来事とどう向き合い、どう歩んでいくかは人それぞれの考え方次第ですので「前に進むためには訴えるのがベストだ!」と思うのであれば、迷わず自分が信じた道を突き進んでいただきたいと存じます。
おわりに、繰り返しになりますが…
憎しみを消すには「何を学びどんな成長があったのか」を自分なりに理解する事です。
みなさまの心の中にある憎しみが消化され、成長へのステップを歩むことができますように。
「憎しみを消すことに繋がる」ご相談事例
実際に「パワハラを受けて心に傷を負った」というお客様(40代女性)から、ご相談を頂いた時の事例がございます。いじめを肯定するつもりはございませんが「パワハラの日々はスピリチュアル的にどんな意味があったのか?」を理解することは憎しみを消すことにも繋がってきます。
鑑定後に、以下のご感想(一部抜粋)を送ってくださいました。
「心が揺さぶられ、涙が出てきました。鑑定していただいたことで、自分の人生をスピリチュアルな目線で見ることができたことも感謝しています。自分で決めた課題に今まさに取り組んでいると思うと、頑張って乗り越えようと前向きな気持ちになれそうです」
実際の話になりますので、少なからず憎しみが消えず苦しんでおられる方の参考になると思います。もしよろしければパワハラの日々はスピリチュアル的にどんな意味があったのか?をご覧ください。