映し鏡の意味をわかりやすく解説・映し鏡を活用した人間関係改善方法

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スピリチュアルの世界には「映し鏡(うつしかがみ)」という言葉があるのをご存知でしょうか。

ちなみに…
漢字で書くと「写し鏡」と「映し鏡」のどちらが正解なの?と迷うかもしれませんが「写す」と「映す」には以下のような意味の違いがあります。

◆「写す」の使い方

書き写す・写真を写す・ノートを写す

◆「映す」の使い方

鏡に姿を映す・テレビを映す・水面に風景が映る

よって、ここでお話する内容は「自分の姿を人に映し出す」という意味になりますので、正解は後者の「映し鏡」という結論に至ります。

この記事では「映し鏡の詳しい意味」や「活用法」についてご紹介をしておりますので、今後の参考としてご覧いただけますと幸いに存じます。

目次

映し鏡の意味

映し鏡は、ことわざにもある「人こそ人の鏡である」という意味になります。

映し鏡の法則は、この世を生きる上で切っても切れないもの。「目に映る人すべてが映し鏡」と言っても過言ではありません。

映し鏡を意識することは、人生を好転させたり、人に恵まれるためにも必要なことです。

ですのでまずは、映し鏡の意味をより深く理解し、自分の中に落とし込む(納得する)ことから始めていきましょう。

以下、「映し鏡」に関する4つの例を挙げさせていただきます。

映し鏡~その1「人の振り見て我が振り直せ」

人の振り見て我が振り直せとは「他人の行動を見て良いところは見習い悪いところは改めよ」ということ。

良くも悪くも目につくすべての人が「人の振り見て我が振り直せ=映し鏡」です。

そうやって「良いところは伸ばし、悪いところは正しなさい」というメッセージが、暮らしの中にたくさん転がっています。

そこに気づき、改善するかしないかはその人の自由ですが「この世は映し鏡である」と知っていれば、それを活用する事ができます。

良い人や悪い人、どんな人を見たとしても「それは自分の映し鏡である」という事を忘れてはいけません。

映し鏡~その2「見ず知らずの人も映し鏡」

見ず知らずの人であろうが、周りの人はすべて映し鏡です。

例)老人が重たい荷物を持って階段を登っていたら、若者が「持ちましょうか?」と声をかけているのを見かけた…

例)電車を乗っていたら、高齢者に席を譲る若者を見かけたなど…

上記のような親切な人を良く見かけるのも自分の映し鏡です。あなたの中にもそういった優しさがあり、素敵な部分を誰かが演じてくれていて、それを客観的に見ているのです。

言い換えますと「以前はあまり見かけなかったけど、最近こういった親切な人をよく見かけるなぁ〜」と思ったら、それはあなたの心が良い状態にあると言えますので「これからも更に意識をしていこう!」と前向きに捉えていただきたいと思います。

たとえ、見ず知らずの人でも「すべてが自分の映し鏡」です。

この”映し鏡”という言葉も”波長の法則”等とよく似ているため、「波長の法則や引き寄せの法則と何が違うの?」と聞かれたら言葉に詰まってしまいますが、言い方が違うだけで意味はどれも同じようなものかと思います。

繰り返しになりますが「優しくて親切な人ばかりと出会うなぁ」と思う瞬間が目の前に現れたらそれは、あなた心が仏に近づいている証であると言えますので、その良い部分を大切にしていってくださいね。

映し鏡~その3「嫌な人も自分の映し鏡」

世の中にはいろいろな人がいますので、中には「嫌だなぁ・・・苦手だなぁ・・・」と思う人もいますよね。

例)暴力的、傲慢、わがまま、しつこい、人をバカにする、頼ってばかり、嘘つき、冷たい、薄情、自己中心的…etc

実は「この人嫌だなぁ〜」と思う相手も、自分の映し鏡なのです。

「相手の嫌な部分と同じ事をあなたがしている」若しくは「行動に移さなくてもあなたの心の中に同じ部分がある」そのどちらかに合致する要因があるから、映し鏡としてのご縁ができます。

言い換えますと「自分の中にある黒い部分を映したのが”この人嫌だなぁ〜”と思う人たちである」ということです。

この言葉を聞いてみなさんはどのように感じられたでしょうか…?

もしかしたら「自分の中に嫌な相手と似た部分があるなんて信じられない!ありえない!」と思った方もおられるかもしれませんが…

人は皆、喜怒哀楽という感情と共に未熟な部分を持っていますので、行動には移さなくても「腹が立った!」「むかつく!」「もっと〇〇してよ!」「なんでこんなこともできないの?」など、傲慢な考えや人を見下げてしまう思考を抱いてしまうことが必ずあるはずです。

それなのに「認めたくない!ありえない!」という感情が勝るということは…

・自分を客観的に見ることができていない
・自分には非が無いと思っている

ということであり、それではせっかくの映し鏡も意味を成しません。

完璧な人間はこの世に存在しませんし、極端な話「あの世に還るまで皆未熟な部分を持っている」と言えます。ですので「自分は未熟なんだ…」と落ち込む必要は全くありませんが、「未熟な部分を自分も持っている」という省みる思考は常に持っていた方がいいでしょう。

大切なことは成長していく努力です。

「全ての人が映し鏡なんだ!」ということを知り、嫌な人たちを見た時に「同じ事をしてはいけない」と心掛け、自分自身を冷静に振り返っていただきたいなと思います。

映し鏡~その4「虚栄心の映し鏡」

嫌悪感を感じる相手がいたとしても、それも映し鏡です。

そうした人とは親しくならないかもしれませんが、嫌悪感を感じる相手の中にも自分を映し出している部分があります。

例えば…
無理をしてブランド物で着飾っている人や、無理をして高級車に乗っている人を見て「見栄っ張りが鼻に付く」など嫌悪感を感じたことはないでしょうか。

「無理をしてバカみたい」と批判したくなるのは、あなたの中の虚栄心が刺激されてしまうからであり、自分の欠点を見ているようで腹が立つからです。

言い換えますと、自分の中の「自分だっていいかっこがしたい」という虚栄心が映し出されていることで、なんとも言えないもどかしさを感じているということです。

映し鏡を活用して人間関係を改善する方法

映し鏡は、自分の言動や思考を他人を通して見せられているものです。

見せられた時は「そんな現実見たくない!」と目を背けたくなるかも知れませんが、目を背けず映し鏡を活用することで人生を好転させることができます。

つまり、映し鏡は「人生を変えるチャンスである」ということです。

その前に「大切なポイントについて」一つお伝えさせていただきます。

『嫌な人を目の当たりにした時「自分の中にも似た部分がある」と認めること』
100%認めなくてもいいんです。もしかしたら自分の中にもあるかも…?と考える謙虚さが大切であり、それが「成長への気づき」に繋がります。
ちなみに…以前の私は「傲慢な人とのご縁も映し鏡ってこと?そんなのありえない!」という考えを持っていましたので、なかなか受け入れられない人のお気持ちは十分理解できます。
しかし、自分の未熟さを認められないというのは、今思うと相当な苦痛を伴っていたと感じます。

ですのでどうか皆さまも…すぐに「無い!」と決めつけるのではなく「素直な心」と「考える姿勢」「聞く耳」を持ち、見るものすべてが自分の映し鏡だと理解することから始めてみてください。

そうすればきっと、人生は変わっていきます。

映し鏡の活用・嫌い(苦手)な人との関わりを改善する

冒頭でもお伝えしましたように「嫌な人がいる…嫌な人と関わっている…」それは、あなたの心にも嫌な人と同じ部分(同じ思考)があるからです。

良い人と思える人や悪い人と思える人にも、あなたと同じ部分が心の中にあります。

その嫌な人と同じレベルでいる限り…嫌な人と同調している限り…嫌な人との縁は切れません。

相手のどの部分が嫌ですか?
傲慢なところ?意地悪なところ?

その嫌な部分があなたの心の中にあるうちは、その人と同調してご縁を深めてしまいます。

相手を変えるのは至難の技、だったら自分の心を変える方が簡単です。

あなたが嫌っている人も「あなたの心の映し鏡である」という事を理解してください。

あなたの心と態度が変われば、相手の態度が変わるかご縁が切れます。

映し鏡という原理を知っているかどうかだけで、人生は変わります。

これまで意識した事がなかったという人は、実践してみてください。

続ければ続けるほど、自分を取り囲む人の質が変わっていく事を実感して頂けると思います。

映し鏡を活用して友達関係を改善

友達関係も自分の映し鏡です。

冷静に「あなたを取り囲む友達」を思い浮かべみてください。過去の友達、現在の友達を比べ、友達の質に変化があるのではないでしょうか?

もしも、モラルに反する人、ルールを守らない人、傲慢な人、損得勘定ばかりの人、愚痴ばかりを言う人、人をバカにする人、怠けている人が友達になる事が多いという場合、あなたの中に改めなければならない部分が多々ある事になります。

逆に、優しい人、思いやりのある人、ルールを守る人、前向きな考えの人、努力家など、尊敬できる友達が多い場合、あなたも人に尊敬される人格者であることを意味しています。

友達を見れば、自分自身の心の状態がわかります。

あなたはどんな友達に囲まれているのでしょうか。

友達を映し鏡と捉えれば、自分のことを客観的に見ることができると思います。

互いに高め合える素晴らしい友達関係を築けると良いですね。

映し鏡を活用し、より良い人生を送りましょう。

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