自分は成仏できるだろうか…
どうして成仏できない霊がいるのだろうか…
など、成仏に関する疑問を抱いたことはありませんか?
この記事では「成仏できない霊の特徴」をお話させていただきますので、想像力を膨らませながらお読みいただけますと幸いに存じます。
成仏できない状態とは
「成仏=あの世に旅立つこと」を指すのですが、「死んだらすぐあの世へ旅立つ」ということはありません。
「49日は魂がこの世にいる」と言いますが、その世界を幽現界(ゆうげんかい)と言います。
幽現界とは亡くなった直後の世界の事ですが、その世界はこの世と重なりあっています。詳しくは→【幽現界】死後最初に訪れる世界をご覧ください。
幽現界では、この世への執着を手放し…あの世に旅立つ準備をします…。
しかし、何らかの原因であの世に旅立てない人は…幽現界に残ります…。
そして先ほどもお伝えしましたように「幽現界=この世と重なる世界」になりますので、そういう魂が結果として「幽霊」という姿で目撃されることになります。
つまり「成仏できない状態とは」幽現界にとどまることであり、あの世に旅立てない状態を意味しています。
成仏できない霊14の原因
成仏できない霊は、生きている時と考え方や性格も同じです。
違いがあるとすれば「肉体があるorない」という部分のみ。
ここでは成仏できない理由を紹介していますが、永遠に成仏できない霊はいません。
時間がかかるにしても、いつかは成仏していきます。
ですので「成仏できない」のではなく「成仏に時間がかかる」という意味で捉え、以下お読みくださいますようお願い申し上げます。
それでは、成仏できない霊の特徴をご紹介致します。
死んだら無になると思っている霊は成仏できない
冒頭でもお伝えしましたように、例え死んだとしても意識はありますし、考え方も性格も変わりません。
しかし、中には「死んだら無になる・死んだら意識も消える」と思っている人もおられます。
もしそういう考えの人が亡くなったらどうなると思いますか?
亡くなった方の気持ち⇒「あれ?意識がある!意識があるってことは俺、死んでないってことだよね?まだ生きてるんだ~」
つまり「死んだ自覚を持てない」ということ。だから「”死んだら無になる”と考えている人は成仏できない」と言えるのです。
又、急な事故などで死んだときも、一瞬のことすぎて「死んでいることに気づかない」という場合があります。
死んだことに気づかなければ、現世と重なり合う幽現界で生き続け、未浄化霊となり幽霊としてこの世に残ります。
自分の葬儀を見たり、様子がおかしいと思ったら亡くなったことに気づくべきです。
「死を確信し受け入れる事」が成仏の大前提であり、とても大切なことであると言えます。
死に方や死んだ後に拘りがある霊は成仏できない
漠然と「ここで死にたいなぁ…」と思う程度なら、例え現実は違っていたとしても受け入れられますが…
畳の上で死にたい!
家族に看取られたい!
などの拘りを持っていると、それが叶わなかった時…未練が残り成仏の妨げになります。
最期を迎えるための準備をするのは大切なことですが、「こうじゃなきゃ嫌だ!」という強い拘りは捨てましょう。
又、死んだあとの葬儀やお墓、財産分与などに拘りのある人は、思っていた通りにならないと成仏の妨げになりますので、生きているうちに家族に想いを伝えておきましょう。
ちなみに…「終活するのは縁起が悪い」と考える方もおられますが、死を意識することで「限られた命を大切に生きよう」という気持ちが生まれますし、死後安心して成仏をすることができますので縁起が悪いということは決してありません。
終活は元気なうちにしておくべきです。拘りが強い方は特に。
不平不満の多い霊、現実逃避する霊は成仏できない
不平不満の多い人や現実逃避する人が成仏できない理由は…「死んだ事へ不平不満を抱き、死という現実から目を逸らそうとするから(=死を受け入れることができないから)」です。
成仏するためには「死を受け入れる覚悟」が必要になります。
死んでしばらくは気持ちの整理もあるでしょうし、死を受け入れられなくても仕方がありませんが、49日の内に「死んだものは仕方ない」と受け入れられるようにしましょう。
懸命に生きていなかった霊は後悔して成仏できない
毎日が充実していますか?
「漠然と生きている人」「言い訳をして行動に移さない人」というのは、死んだ途端に「あれもこれもやっておけばよかった」と後悔の念に襲われることになるため、この世への未練が残り成仏できなくなります。
人は死ぬと”やり直すことができない現実”を目の当たりにし、生きていた頃を振り返ります。
その時、懸命に生きていなかった人は、時間を無駄にしていたことに気づき後悔します。
すると、この世への未練が強く残り成仏できなくなります。
又、やりたいことを先送りにするのもよくありません。
誰もがいつ死ぬか分かりません。
「頑張ったけれどもできなかったのだから仕方がない」と思える人生を生きなければ、死んだ時必ず後悔します。
時間は永遠に残されていると錯覚しがちですが、あなたも私もいつか必ず死にます。
それは年齢に関係なく、若くても死ぬ時は死にます。
死んだ時に後悔をしないためにも「時間は限られているんだ!」という意識を持ち懸命に生きましょう。
物やお金の執着が強い霊は成仏を拒む
この世で得た”お金や高価なもの”はあの世へ持っていくことができませんので「物質を得ることに執着している人」「物質的価値観に拘り生きている人」も成仏できなくなります。
世界一の大富豪であったとしても、それは変わりません。
あの世に持っていけるのは自分自身の魂と記憶(思い出)だけですので、物欲が強く物に執着しやすい人は、なるべく生きている間に物質的価値観を手放していきましょう。
誰かを酷く恨んでいると成仏できない
これが幽霊の醍醐味なのかもしれませんが…誰かを酷く恨んでいると「鬼の形相をした霊」になり、成仏をすることができなくなります。
「恨みつらみを抱いたまま死ぬ」若しくは「死んでも許すことができない」という気持ちでいると、それが執着となりこの世に魂をとどまらせます。
殺したいほど憎み続けるのは苦痛を伴いますので、そういった霊は気の毒なほど苦悶の表情をしています。
そういう霊にならないためにも「人を許す心」を持たなければなりません。
死後の世界に恐怖心しかない人
宗教に固守し、死後の世界に恐怖心しかない人は注意です。
例えば「宗教に入って生きやすくなった」「宗教に入って希望が持てるようになった」というように、良い意味で宗教を信仰しているのであれば何も問題はありません。
注意していただきたいのは「宗教を脱退したら地獄に堕ちる」と言われ、死への恐怖心を植え付けられてしまうこと。
死後の世界にネガティブなイメージを持っていると、あの世に行くのを自然と拒むようになりますので成仏ができなくなります。
決して宗教を否定している訳ではありませんが「正しい情報」「正しくない情報」は自分でしっかりと判断し、無用な恐怖心に支配されないよう注意していきましょう。
念のため補足として付け加えさせていただきますが「宗教を脱会したら地獄に堕ちる」ということはあり得ませんので安心してくださいね。死後の世界は決して恐ろしいものではないという認識を生きている今から持っておきましょう。
一人で行動できない霊
一人で買い物したり、一人で外食できないとどうして成仏できないのか?
一人で行動できない人は「一人が不安な人」であり、「自立心が欠如している」と考えられます。
そうしますと…死んだ後どうしていいのか分からなくなり、生きている人に執着するようになります。
「人は一人で生まれ一人で死んでいく」ということを理解し、自立心を持った生き方を心掛けましょう。
頭の固い霊は成仏できない
人の言うことに聞く耳を持たない頑固な人は成仏できません。
霊との対話をしてみるとわかるのですが、生前頑固だった人は基本「人の話に聞く耳を持ちません」ので、成仏をすすめても納得してくれません。
例えこちらが正論であったとしてもです。
そう考えますと「素直に生きる!」ただそれだけで、現世だけではなく死後も良い影響を与えてくれると言えます。
繰り返しになりますが”素直さ”というのは死後にも大きな影響を与えますので、少しずつでも自分の中にある善意を呼び起こし、傲慢な資質とはさよならをしましょう。
神頼みをして奇跡を願う霊
神頼みをして奇跡を願う人は、依存心が強いため成仏できません。
逆に、奇跡など願わず自分の力で人生を切り開く人は、切り替えも早いため成仏も早くなります。
「自立心をしっかり持っている人ほど成仏しやすい」と言えますので、依存心から早めに卒業することを心掛けましょう。
仕事が生きがいの人は、仕事が成仏の妨げになる
一見「仕事が生きがい」と聞くと「自立心があってカッコいいな」というイメージを抱かれるかもしれませんが、仕事に人生のすべてを賭けている人は注意が必要です。
それはなぜか?
「仕事=自分の存在価値」として捉え、もし死んだとしても「仕事することに価値がある」という意識が続いていくと考えられるからです。そして、そういう魂は死んだ後も仕事をし続けますので、成仏しずらくなります。
実は幽現界にとどまり仕事を続ける人は意外と多く、亡くなった人を職場で見かけたりする話はよくあるようです。
「死んだら仕事をする必要はない」「仕事が全てではない」という意識を生きているうちから身につけておきましょう。
感謝を伝えていない霊は成仏が遅れる
みなさんにも大切な家族や友人がおられると思うのですが、もし…そんな大切な人に感謝の想いを伝えられないまま死を迎えたら…?
「ありがとうって伝えたい」
「感謝しているよって伝えたい」
って思いますよね。
その想いが深い後悔となると、成仏するまでに時間がかかってしまいます。
ですので「生前から感謝の気持ちを伝え合う」ということが本当に大切ですし、そうすることで残された大切な人達も前向きに生き続けることができます。
自分のため、大切な人達のためにも「感謝の気持ち」はしっかりと伝えてあげてくださいね。
家族に頼られすぎている霊は成仏を邪魔される
たとえば、一家の大黒柱のご主人が突然死した場合。
その現実を家族が受け入れられなかったら…?
ご主人の成仏を妨げることになります。
ご主人を亡くしたショックで奥さんが寝込むようになり、子供たちも生きる希望を失い引きこもるようになった…
こんな家族を遺して成仏なんて…できませんよね。
このように「生きている人が死んだ人の成仏を妨げる」というケースも少なくありません。
遺された人がすべきことは、悲しみに明け暮れるのではなく「亡くなった人が安心できるように元気に生きること」です。
自分が亡くなった立場を想像してみてください…。
「自分がいなくても強く逞しく生きていてほしい!」って思いますよね。
「私たちは大丈夫だから、あなたはあの世で頑張って!」というのが本当の意味での供養になります。
愛する人に執着している霊は成仏できない
「この世への執着が強いと成仏できない」これはお分かりいただけたと思うのですが、同時に「愛する人に執着している人」も残念ながら成仏できません。
愛する人と離れ離れになりたくない気持ちはわかりますが、その気持ちが執着となり成仏できなくなります。
死は宿命でどうあがいても変えられない現実です。
そして死は、この世の卒業を意味します。
つまり「あなたは現世での学びが終わったから、あの世に還ってきなさい」ということ。
小学校を卒業したら中学校に行きますが、それと同じで、死は卒業であり次のステージに進む事を意味しています。
生きている人は、この世で学ぶことがあるから生きていますが、死んだ人はあの世に学ぶことがあります。
成仏できない霊のまとめ
当てはまる項目が多ければ多いほど、成仏に時間がかかります。
死んだ直後は様々な心残りが噴き出しますが、それを何日もかけて整理し、気持ちの整理がついたらあの世に旅立てます。
成仏できるかどうかは「お金をかけて葬儀をしたか、大金を払って供養をしたか、高価なお墓を用意したか」ではなく「その人の心掛け」が大きく影響しています。
1.死を受け入れる
2.気持ちを整理する
3.あの世に旅立つ(=成仏)準備をする
これが亡くなった人の進むべき道です。
成仏できる人ってどんな人?ご相談事例
上記では「成仏できない人の特徴と例」についてお話をさせていただきましたが、では逆に「成仏できる人って実際どういう人なのか?」気になりますよね。
もしよろしければ、こちらのご相談事例【息子は自分の死を悟っていたのでしょうか?ハンディのある自分を申し訳なく思っていて亡くなったのでしょうか?】をご覧ください。
言葉で淡々と成仏できる人の特徴を綴るよりも、感覚的なものとして心に落とし込むことができると思います。現に私も、鑑定中は不思議と気持ちが穏やかになり「魂年齢の高い人って、こういう温かさを持っているんだな。何も問題なく成仏への道へと進まれたんだろうな。私もそうでありたいな。」と素直に思いました。
鑑定後『ずっと一緒にいてとてもどっしりとした芯の強い愛情深い子でした』というご感想を頂戴したのですが、親御様からみても愛情深いと感じるということは…かなり魂年齢が高いと言えますし、成仏した後も近くで見守っているのだろうなと感じます。