息子は自分の死を悟っていたのでしょうか?ハンディのある自分を申し訳なく思っていて亡くなったのでしょうか?

メール鑑定事例
「この事例は旧鑑定方式です」

※はじめに

今回は、愛梨様からいただいた「2回分のご相談内容と鑑定結果」をご紹介させていただくのですが、この鑑定の前に一度ご相談をお受けしており、『四十九日を迎える前の息子様のご様子』や『ご家族様へのメッセージ』『眠るようにお亡くなりなったこと』等をお伝えしております。その点を踏まえてお読みいただけますと幸いです。

目次

ご相談内容1

■お名前:愛梨様(仮名)
■年齢:50代前半
■性別:女性
■状況説明(ご相談内容)
発達障害を持つ17歳の息子が2020年4月に急遽しました。

半年前、痙攣発作を起こし救急車で病院へ行ったのですが、異常なしだったため「もう一度同じことがあったら専門的に癲癇(てんかん)の検査をしてみよう」ということになりました。

それからは何もなく(ずっと入眠障害ではあって高校は通信制に行っていました) 元気にしていたのですが、4月〇日お風呂の時間がいつもより長かったので声をかけると、水にうつ伏せる形ですでに呼吸はなく、そのまま帰らぬ人となりました。

病院の先生らは一瞬びっくりしたようで「少しずつ苦しんだ感じではない」と言われましたが、気がついてあげられなかった…一人で亡くならせてしまった…せめて(風呂から私が引き上げたのですが)私の腕の中で亡くなって欲しかった…などの想いがこみ上げてきます。

私たち家族は息子のことを障害と思っていないし、普通に接してきました。兄弟も、できないと認めつつも「でもやれよ!」と叱咤激励していました。

亡くなったあの日は、いつもより穏やかで全てがスムーズでした。その日は前の日からずっと起きていたので、夕方にはウトウトして次の朝までぐっすり…と思っていたのですが、夜の9:30pmにぱちっと目を覚ましスッキリと穏やかな様子でした。

そして、いつもならトイレに行って寝る…という流れなのですが、夕食を食べ11:00pmいつもなら絶対にダメという時間なのに、前の日に一緒に買い物に行って本人が買ったアイスを何故か「食べていいよ」と言った私です。その後「お風呂入ってもう寝よう!」と言った時も穏やかでした。

でもその時に、リビングと洗面所を仕切るドアの前で、すごく穏やかな目で10秒間私を見つめていました。その時はなに??笑という感じでしたが それが最後だったのです。

息子がいないことを理解できないでいます。
息子が今どういう気持ちでいるのか知りたいです。会いたいです。

■ご質問1件目
息子は自分の死を悟っていたのでしょうか?

■ご質問2件目
ハンディのある自分を申し訳なく思っていて亡くなったのでしょうか? 

※今回、2件分としてご質問をいただいておりますが、以下の理由により1件分としてお引き受けをさせていただきました。

(理由)
決して「息子様の死について語ることがない」ということではなく、「私の感じ取れることを文章にした場合、2件分のボリュームにはならない」と判断したためです。

鑑定結果

このたびは息子様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。心身ともに大変な時だと存じますが、どうぞご無理をなさいませんように。

※鑑定内容について※
誠に申し訳ございませんが、私の能力では「息子様と直接“会話”をする事」はできません。ですが、テレパシーとして息子様の感情を受け取る事はできますので、受け取った感情を私なりに解釈し、文章にしてお伝えをさせていただきます。

息子は自分の死を悟っていたのでしょうか?

息子様の頭の中で「今から自分は死ぬ」という認識があったわけではありません。しかし、脳で分かっていなくても、魂は「あの世に帰る時間が近づいている」という事を知っています。

日本には“家を建てると大黒柱が死ぬ”という迷信がありますよね。これは「自分が死ぬ」とは思っていなくても、死期を察知している魂が、自然と家族に「家を残そう」と考えるからであり、結果的に「家を建てると大黒柱が死ぬ」という現象が起きます。

息子様が、すごく穏やかな目で見つめていたのも、これからあの世に帰る事を知っている魂が自然とそうさせた事であり、息子様自身が亡くなる事を意識して見つめていたのではありません。

とは言え、心が非常に穏やかな中、最期を迎えられたのは、ご本人としてはとても幸せな最期だったようです。

ハンディのある自分を申し訳なく思いながら亡くなったのでしょうか? 

この仕事を通じて、日々感じている事があります。それは「軽度の障害のある方は、自分にハンディのある事を卑下してしまう傾向がある」という事です。

しかし息子様の場合、ハンディのある事を卑下していませんし、むしろハンディを感じさせないように、精一杯「生きる事」に注力してきました。

息子様が自分を卑下しなかったのは、ご家族が特別扱いせず、自然に接していた事が大きかったようです。

できない自分を申し訳なく思う事はあっても、努力をして乗り越えようという気持ちが勝り、「申し訳ないで終わらせたくない」というのが息子様の本当の想いです。

「いじける時間があるなら乗り越える努力をしよう!」
「そのように思える強さをくれたのは家族だ!」

このような前向きな気持ちが伝わってきます。
ですので、ハンディのある事を申し訳なく思いながら亡くなった…と思われるのは、きっと不本意だと思います。

そうではなく「精一杯生き抜いて誇らしげに最期の時を迎えた」とお考え下さい。ご本人もそのように思われたいと望んでいます。

そうする事で喜んでくれますし、ご家族も息子様も幸せな気持ちを抱きながら、愛のある未来を生きることができると思いますよ。

おわりに一言…
息子様のような最期は、生まれる前に決めていた寿命が関係していますので、誰が悪いわけでもありません。

早すぎる死を「不幸だ」と思うかもしれませんが、そうではありません。「長寿が幸せ」「短命が不幸」という事ではなく、限られた時間の中で『生まれる前に決めた課題をクリアできるかどうか』が一番重視すべき点になります。

長生きしても課題をクリアしていなければ不幸ですし、例え一日の寿命でも課題をクリアできれば幸せです。息子様は、課題をクリアした上で最期の時を迎えることができたのですから「とても幸せな人生を送ることができた」この表現しかありません。

繰り返しになりますが、息子様は懸命に生き抜き、満足の死を迎えられていますので「よく頑張った」と褒め称え、「たくさんの気づきを与えてくれてありがとう」と感謝をする事が、本当の意味での供養になります。

そして、もう一つ「息子様がクリアした課題」について。魂の課題は一つではありませんので、細かくあげたらキリがありませんが、大きな課題として幾つかあげますと…

☆「家族愛・人間愛を学ぶ」
☆「ハンディを乗り越える強さを学ぶ」

そして、息子様と関わった人達に対し…
☆「命の尊さを伝える」

自分の課題だけではなく、周りにも大きな影響を与える(=メッセンジャー)役割を担って生まれてきた息子様の魂は、本当に成熟しており、私なんて足元にも及びません。息子様の存在は「愛そのもの」です。

ご質問にはなかった事ですが、愛梨様のお力になれたらと思い、少し付け加えさせていただきました。お気に留めていただけますと幸いです。

以上が鑑定結果となります。
参考になりましたら幸いです。
この度は、ご用命をいただき誠にありがとうございました。

ご感想

門次郎様
鑑定ありがとうございました。

今回、息子が門次郎さんに引き合わせてくれたのですね。ずっと一緒にいてとてもどっしりとした芯の強い愛情深い子でした。

鑑定を読ませていただきながら色々なことを思い出しました。生まれた日に産婦人科の婦長から「40年やっててこんな大人のような子供は初めて!凄い子になるわよ!」言われたこと。

小学生の時にいくら評判のいい先生でも、ジーと見つめて「あの先生は言ってることとやってることが違う」と言って一切関わらなかった一方で、新米の先生でも「この先生はいい人だ」尊敬したり。

唯一、義務教育の中で息子の存在を嫌う教師がいましたが(もちろん一部です) 。息子が4年生の時複数の先生から意地悪されたようですが、全員が癌や糖尿病になったり、家族が事件に巻き込まれたりしてやめていかれたこともありました。

あと、空いているお店に息子と入ると…帰るときは満席!ということも本当によくありました。これは気のせいではないです。

「自分の課題だけではなく、周りにも大きな影響を与える(=メッセンジャー)役割を担って生まれてきた息子様の魂は、本当に成熟しており、愛そのものです。」とおっしゃっていただきましたがまさにそうですね。

彼から本当に多くを学びました。私のようなものの子供としてきてくれてありがとうとしっかり伝えます。

門次郎様 本当にありがとうございます。

息子のお母さんでよかったです。

私も一生懸命生きます。

 

ご相談内容2

■状況説明(ご相談内容)
息子が亡くなる前、脳画像診断をするために特殊なMRIを撮影しており、〇〇クリニックの〇〇ドクターに結果を聞いてきました。お風呂での溺死だったので門次郎さんから「眠気がさしてすーっと気持ちよくなって亡くなった」と言われていながらも、「もしかしたら癲癇発作でも起きて苦しんだのでは」と思う気持ちもありました。しかし、癲癇はあり得なく「お風呂でうとうとして気がついたら亡くなっていたと言う感じ」と言われました。ドクター自身が同じようになったことがあり、九死に一生を得た経験があるようで納得しました。苦しんではなかったと…。

今回は、5月〇日に息子が18歳の誕生日と四十九日を終えましたので、息子の今の気持ちを聞きたく思いました。息子はどうしているのか…心地よくしているのか…困っていないか…寂しくないか…。私は時間こそ減ったものの、他の子の学校が始まったこともあり、息子を思い出してはどうしても泣いて時間が止まったままです。これではいけないのでしょうが「会いたい」と思い涙が止まりません。

■ご質問1件目:息子は今 どんな気持ちですか? 何かメッセージはありますか?

鑑定結果

息子は今どんな気持ちですか?
何かメッセージはありますか?

愛梨様のお写真を拝見しますと、息子様がある映像を視せてくれます。

その映像というのは、息子様が愛梨様を「真正面から優しく包み込んでいる姿」になります。例えるなら、泣いている彼女を優しく包み込み「ヨシヨシ」と頭を撫でているような感じです。映画などでもそのようなシーンがよくあるかと思います。

息子様は、とても霊格の高い方です。魂的にみると愛梨様が子供で息子様が親のような感じであり、息子様が愛梨様を慰めているのは、親が子供を励ましているような形になります。

そして、今回視た息子様の姿が印象的でした。息子様の背中からは羽が生えており、天使の姿そのものだったのです。

つまり、私が視えている映像は「天使になった息子様に慰められている愛梨様の姿」。ですので、もしそれを愛梨様が感じていらっしゃるのなら、悲しみの中にも、息子様の愛に包まれている感覚があるのではないでしょうか。

「天使の姿」を見せてくれた理由まではわかりませんが、もしかしたら「天使みたいに幸せであってほしい」と愛梨様が望んでいるからかも知れませんし、愛梨様と息子様の間にしか分からない何かがあるのかも知れません。

そして、この映像から息子様が伝えたいのは「いつも愛梨様を見守っているよ」ということと「天使のように幸せな気持ちでいるよ」という事だと思います。ですので、困ってはいませんし、いつでも家族の側にいれるので寂しくもありません。

今これを書いた時に視えたのですが、息子様と同年代の仲間がたくさん視えました。これはあの世の仲間だと思いますし「たくさんの仲間に囲まれながら幸せに暮らしている」というメッセージだと思います。

多くの魂は、亡くなってから息子様のレベルに達するまで時間がかかりますが、もともと霊格の高い息子様は天国に上がるのが非常に速いです。その為、既に成仏し、天国とこの世を行き来できるような状態にあるのだと思います。

息子様自身はとても幸せな感情を抱いていますので、「寂しくないかな…辛くないかな…」という心配はいりません。

又、息子様は愛梨様をとても愛していますので、これからもずっと守ってくれると思いますし、愛梨様が寂しい時はいつでも側に来て包み込んでくれます。

最初の鑑定の時にもお伝えいたしましたが、息子様が心配しているのは「愛梨様の心の状態」です。

「僕は幸せだし、いつでもママの事を見守っているから、早く元気になって前を向いて生きてね」このような感情がひしひしと伝わってきます。

そして「ありがとうは言わない、お別れじゃないから、また会えるよ!」このような感情も伝わってきました。

やはりご家族が「命ある限り前向きに生き、天寿を全うする事」を願っていらっしゃいますので、たくさん泣いて泣き止んだら…少しずつ少しずつ前を向き、命尽きるまで精一杯生きていただきたいと思います。

以上が鑑定結果となります。
参考になりましたら幸いです。
この度は、ご用命をいただき誠にありがとうございました。

ご感想

早々に鑑定結果をいただいて感謝します。

門次郎様の仰るとおり、息子は「私の子供」というより「大きく包み込んでくれる存在」でした。もちろん怒ることもありましたが、理屈が通っていれば納得できるし、子どもっぽくなく、いつも達観した様子でした。おもちゃも興味なく小さな頃からnewtonという雑誌を愛読していました。

息子と一緒にいて一見大変そうなこともありましたが、それ以上に素晴らしい学びや経験をさせてもらうことが多かったです。息子がいなかったら単調な生活だったでしょうが、私は息子を通じて多くの方に会え、学ぶことができました。門次郎様にこうやって鑑定していただくのも息子を通じてのご縁です。

私はずっと、息子を通じて学んだり、素晴らしい方々に出会えて幸せでした、しかし、私が幸せになるのはちょっと違うのではないか…息子はADHDのままで(一生付き合っていく個性)、私ばかり良い思いをして申し訳ない…と思っていましたが、息子が霊的に親で私が子だとしたら、息子は私が多くを学んで懸命になって行くのを望んでいたのかもしれませんね。

息子が幸せでいてくれて、しかも同年代の仲間が一緒にいてくれていると聞いて本当に安心しました。嬉しいです。きっと息子は人気者だと思います。息子が幸せでしたら、私も幸せです。本当に嬉しいです。

息子を思い出しては泣いてしまいますが、絶望ではなくどちらかというと「学校で虐められて家に帰って泣いて母親に慰められるような感じ」ですし、「どうして息子は一人でいなくなっちゃったの?会いたいよ」とわがままを言いながら泣いている感じで、そのあとはスーッと悲しみが消えるんです。

そして、その後は笑えたりもするので、自分がおかしいのかと思っていましたが、包み込んでくれていたんですね。最近私自身の尖ったものがなくなって感謝が自然と湧いてくるのですが、息子がそういう私にさせてくれているのでしょうね。

ありがとうございます。

お礼

今回、お母様である愛梨様より「息子という人が存在したことを誰かに知ってもらえるのも嬉しいです」というお言葉を頂戴の上、掲載をさせていただきました。

掲載を快諾してくださった愛梨様に心より感謝申し上げます。愛梨様の経験と想いが、多くの方々の元へと届きますように。

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