- 結ばれることが決まっている人
- 最終的に結ばれた人
皆様もご承知の通り、運命の赤い糸で結ばれた人のことを「運命の人」と言います。
当然ながら、これらを運命の人ということが常識となっておりますが、ここでは「運命の人はそれだけではない」という持論をお話させていただこうと思います。
スピリチュアルでいう運命とは
スピリチュアルでいう運命とは、「自分で変えられるもの」を言います。
逆に、生年月日や生みの親など、変えることのできないものを宿命と言います。
誰と付き合い別れるのか、自分次第で変えられますよね。
つまり、どこで誰と出会うのかも自分の選択一つで変わりますし、お付き合いした人と結婚するのも別れるのも自分次第、運命ということになります。
運命の人はこの世に一人ではない
選択肢一つで運命の人は簡単に変わってしまいます。
例えば、就職するか進学するかだけでも、その後の人生で出会う人は変わりますよね。
あなたに今、運命の人となり得る人が側にしたとしても、いつかのちょっとした選択で違う道を選んでいたら、運命の人は別の人になっていたかもしれません。
つまり、運命の人は一人や二人ではなく、選択肢の数だけいるということであり、運命の人がこの世に一人ということはありません。
出会う人すべてが運命の人
もし「あなたの考える運命の人は?」と聞かれたらどのように答えますか?
「運命の人」と聞くと、生まれる前にこの世で出会うことを決めていた相手、そこにはロマンチックな物語があるような気がしますよね。
もちろんそれも正解なのですが、広義の目で見れば「この世は運命の人だらけ」というのが私の思うところです。
関わる人すべてが運命の人
この世は運命の人だらけ。
なぜなら、2021年の世界の人口は78億7500万人といわれており、こんなにも人がいる中でご縁ができる訳ですから、それだけでも運命を感じますよね。
道ですれ違うだけでもすごい確率ですれ違っている。買い物先で出会ったレジの人、通勤電車で毎日見かける人、会社の同僚やママ友のように、会話をする相手はもっともっと低い確率で出会っています。
会話をする相手は、少なからずあなたの人生に影響を与えているのですから、運命の人と言っても過言ではないでしょう。
ですので私は、「私の運命の人は誰ですか?」と聞かれたら…
「あなたに関わる全ての人が運命の人です」と答えます。
良くも悪くも関るすべてが運命の人
運命の人の定義ははじめにも申し上げたように「結ばれることが決まっている人、最終的に結ばれた人」になりますが、スピリチュアル的に考えるとご縁ができた人はすべて運命の人だと思います。
恋愛に関して言うならば、結ばれることだけが運命の人と思われますが、上手くいかない恋愛からもたくさんの気づきが得られます。
ですので、
- 運命の人=一生添い遂げる相手とは限らない
- 運命の人=幸せになる出会いとは限らない
悪縁であれ気づきを得られたのなら、それも運命の人ではないでしょうか。
悪縁も運命の人
一般的に悪縁を運命の人とは言わないと思いますが、悪縁は大きな気づきを与えてくれます。
悪縁ができると苦しめられますが、苦しい経験を乗り越えると、思いやりや優しさといった人としてあるべき姿を学ばされます。
運命の人は学びのために与えられたご縁、愛を学び幸せを学ぶ運命の人もいれば、人の未熟な部分を炙り出し、正すための運命の人ともご縁ができます。
ですので、あなたを騙したり、裏切ったりする人も、あなたに気づきを与える運命の人、何らかしらの学びを与えてくれる人は皆運命の人ということになります。
運命の人かどうかは結果論
「関わる人すべてが運命の人」という観点から申し上げますと、ご縁を生かすも殺すも自分次第と言えます。
たとえ生まれる前から結ばれることを決めていた恋人でも、自分勝手でわがままなことをしていたら愛想を尽かされます。
濃い繋がりのある運命の人でも、越えてはいけない一線を越えてしまうと、生涯を共にする運命の人ではなくなります。
逆に、出会った頃は何も感じなかったけれど、付き合うにつれ相手の良さが分かるようになり、それほど濃い繋がりがなかったにも関わらず、生涯を共にする運命の人になることもあります。
愛しているわけでもないのに、生涯を共にするご夫婦もいらっしゃいますが、どんな理由であれ離婚しなかったのなら、結果的に運命の赤い糸で結ばれた相手になります。
つまり、運命の人がどうかは結果論ということです。
運命の人を知ることに意味はない
運命の人になるかどうかは自分次第ですので、占いなどで運命の人を聞いてもあまり意味がありません。
出会う人すべてが運命の人ですし、その後どう展開していくかで生涯を添い遂げる人になるのか、縁が切れるのか変わってきます。
生まれる前から生涯を添い遂げる相手を決めていることもありますが、多くの場合運命の人は結果論ですので、運命の赤い糸で結ばれた人にするかは、あなたとパートナー次第になります。
運命の人が決まっていたら秩序がなくなる
これから付き合う相手が、生涯を添い遂げる運命の相手と決まっていたら、好き勝手して傷つけようが生涯を添い遂げられるということになります。
そんなことがまかり通るならみんなやりたい放題…秩序のない世の中になるでしょう。
本当に運命の赤い糸で結ばれた相手だったとしても、努力せずやりたい放題していたらいずれ終わりが訪れます。
逆に、 運命の赤い糸で結ばれた相手ではなかったとしても、努力次第で生涯を添い遂げることができると思えば、相手への思いやりや気遣いが生まれ優しい世の中になります。
そう考えますと、運命の人などはじめから決まっていない方が世の中のためではないでしょうか。
運命の人かどうかは自分の価値観で決めよう
運命の人とは結果論です。
付き合ってみて、この人は運命の人だ!と思うのなら、「生まれる前から結ばれることを決めていた相手」と思えばいいと思います。逆に違うと思ったら、この人ではないと思うだけです。
運命の赤い糸で結ばれた相手かどうかは、人に聞くものではなく、自分で確かめるものだと思います。
一つ一つのご縁を大切にしましょう。