魂が現世に誕生するのは、大我(無償の愛)を学ぶためです。
大我に目覚めるために、何度も輪廻転生して魂を磨いています。
そして、魂の成長に欠かせないのが喜怒哀楽です。
喜怒哀楽をたくさん経験すればするほど、魂は成長します。
よって、波乱万丈な人生を送る人ほど、魂を成長させています。
魂は、家族や社会など、さまざまな過程を経験します。
その過程を魂の視点から、大きくわけてご紹介致します。
魂を成長させる学び
- 家族から学ぶ魂の成長
- 友達から学ぶ魂の成長
- 恋愛から学ぶ魂の成長
- 社会から学ぶ魂の成長
- 結婚から学ぶ魂の成長
- 魂を知らない無知が罪を犯す
家族から学ぶ魂の成長
両親や兄弟と、何の問題もなく過ごしてきた方は少ないでしょう。
血が繋がっていようがいまいが、家族は現世で最初の学び舎で、私達の人生の中で多く関ります。
笑うこともあれば怒ることもある、憎しみを持つこともあれば、思いやりを持つこともある。
良くも悪くも、様々な感情が芽生えます。
近くにいるからそこ、他人には抱かない感情を抱きます。
家族間で起こる問題には、魂の成長に必要な要素が含まれています。
そこには必ず、あなたに必要な気づきが含まれています。
例えば、「母親や子供に偉そうな態度を取る父親が嫌いだ」という方もいらしゃいます。
この場合は、「父のことを反面教師にしなさい」という意味が含まれています。
横柄な父がいなければ、横柄な態度を取られる人がどれほど嫌な想いをするのかピンときません。父を反面教師にして、自分はどうあるべきかが課題になっています。
そして、その様な親の子になったのは、自分の中にも似たようなところがあるから注意しなさいという気づきも含まれています。
両親の魂も未熟だからこの世に生まれていますので、この世に完璧な魂はありません。
家族同士で切磋琢磨し、魂を成長させ人間性の向上を目指します。
「どうして自分より長く生きている親を尊敬できないのか?」と疑問に思う方もいますが、この世の年齢と魂の年齢は別だからです。
過去世の記憶はありませんが、輪廻転生を繰り返した回数が多い魂ほど成熟していて、大人な考えができます。
もし両親を幼い親だと感じるなら、それはあなたの魂の方が成熟しているからかもしれません。
人は皆、小我で始まる
私達はこの世に誕生して、泣くことから始まりますが、赤ちゃんは泣いてわめいてやりたい放題です。
人生のなかで、わがままし放題で許されるのは赤ちゃんの時期だけだと思いませんか?
生まれた時は小我(利己愛)で始まります。
赤ちゃんは相手の都合など関係なく、お腹が減ったら泣き、オムツを替えてくれと泣き、眠たいと泣き、自分の感情を精一杯表現します。
赤ちゃんが親の顔色を伺って、ミルクを我慢しようとか、オムツを替えてほしいけど、親が寝ているから我慢しようとは考えません。
一生のうちで赤ちゃんの時期だけが、わがままし放題が許される時期であり、「愛されること」を覚えます。
生まれた時は小我から始まり、年齢を重ね、魂が元々持っている大我を思い出していきます。
そして、さらなる大我に目覚めるために、たくさんの試練を乗り越えていきます。
親の愛を学ぶ二つのパターン
家族は、あなたが生まれる前に決めた「宿命」でできたご縁です。
家族に満足していようが、不満を抱いていようが、どんな家族であれ、その家族を選んだのは何を隠そうあなたです。
あなたは生まれる前に、自分の学びに一番ふさわしい親兄弟を選び生まれています。
親が子づくりしたから勝手に生まれた訳ではなく、子づくりしている親めがけてあなたが魂を宿しています。
あなたが現世の親を選んだ理由はいろいろありますが、大きく二つに分けると以下になります。
たとえば、愛情豊かな親を選んだなら、愛されることで愛を学ぶ課題があります。
逆に、愛情のない親を選んだなら、愛されなかったことで愛を学ぶ課題があります。
兄弟から学ぶ課題
兄弟にしてもそうですが、兄弟でも全然性格が違うことがあります。
その場合は、兄弟の長所を見習う課題や、兄弟の悪いところを見て我が振り直す課題があります。
同じスポーツをしているなら、互いに高め合うことを課題にしている場合もあります。
両親や兄弟、全て共通して言えるのは、「意味なく家族を選んでいない」ということです。
良いところは学び、悪いことろは反面教師にする。これは、どの家族にも当てはまります。
魂の視点での子育てとは?
現世で親子でも、ほとんどの場合、魂では赤の他人です。
みんな赤の他人の(子)魂を育てています。
親が子供を育てるのは、魂のボランティアです。
このことがわかると、「産んだんだから責任持って育てなさいよ!」なんて、子供が胸を張って言えることではありません。
むしろ「育ててくれるだけでありがたい」と謙虚さが芽生えます。
自分の身を削ってまで育ててくれる親は、子育てを通じて大我を学びます。
この話が腑に落ちれば、不自由な思いをして育てられたとしても「感謝」が芽生えます。
家族であれ、本当は他人です。家族に甘えず、自力で人生を切り開きましょう。
友達から学ぶ魂の成長
赤ちゃんの時期は、家族や親族としか関わりを持たなかった子でも、そのうち友達ができるようになります。
しかし、家族と接している時と同じようにしていては、友達を怒らせてしまったり、ケンカをしてしまうこともあります。
また、酷いことを言われて傷ついたり、意地悪をされて傷ついたり、我慢しなければいけない事もあるでしょう。
家族で学べなかった喜怒哀楽を、友達との関わり合いのなかで学んでいきます。
恋愛から学ぶ魂の成長
個人差はありますが、ある程度の年齢になると恋愛を学びます。
恋愛は、友達関係のように簡単ではありません。
好きになった相手とお付き合いする為に、試行錯誤を繰り返します。
お付き合いしたら楽しい事ばっかりだと思っていたら、思いもしない相手の言動に深く傷ついたり、はじめはラブラブだったのに、そのうちケンカばかりするようになって別れてしまったり…
恋愛は、自分を犠牲にしてまで、何かをしてあげる大我に目覚めることもあり、友達関係にはなっかた経験ができるので、魂の成長に役立ちます。
その失恋、魂の成長に欠かせない演出かも?
フラれて傷つくこともあるでしょう。
私もありましたが、フラれた時はこの世の終わりのような気がして、ご飯が喉を通らなくなったものです。
誰にでも一度や二度、このような失恋の経験があるでしょう。
しかし、魂が永遠であることを知れば、ひとつの失恋に捉われることもなくなります。
なぜなら、フラれた相手と出会ったことは、失恋を経験して成長するための演出の場合や、来世で結ばれるための前振りの可能性があるからです。
私達は、現世だけに捉われるから苦しくなります。
魂という長いスパンで考えれば、出会いと別れには意味があります。
現世で出会う人達も、過去世で何かしら縁のあった人達です。
現世で別れた人達も、どこかの来世でご縁ができます。
魂は永遠と知れば、ひとつの出会いに執着することはありません。
運命の人だと思っていた相手と結ばれなかったとしても、魂の歴史のなかでは自然な流れだから結ばれなかっただけです。
失恋は、魂の成長に欠かせない演出ですので、次の恋のステップにしましょう。
社会から学ぶ魂の成長
社会人になると、大変な経験がたくさんあります。
社会に出る前は、友人、クラスメイト、恋人など、関わりたくなければ関わらないでも許される環境でした。
しかし、社会に出るとそうはいきません。
同僚が嫌いだから関わらない、上司が嫌いだから関わらない、そういった自分の都合は通用しないことに、魂の学びがあります。
仕事はお金を貰うところ、楽しんでできればそれに越したことはありませんが、なかなかそうはいきません。
社会という荒波にもまれ、理不尽に思うこともあるでしょう。
我慢がしいたげられることもたくさんあります。
不平不満を持ちながらも、やらなければいけないこと、関わらなければいけない人などがいて、順風満帆ではありません。
しかし、それが社会に出て仕事をするということです。
社会に出て荒波にもまれることで、たくさんの喜怒哀楽を経験し魂を磨きます。
魂の視点では仕事の失敗も必要
どうして自分は出世できないのか、どうして結果が出せないのかと悩んでおられる方は大勢います。
失敗ばかりをして、後から入って来た人に追い越されて、悔しい思いをしている人も多いのではないでしょうか。
仕事ではよく「結果が全てだ!」という言葉を耳にしますが、魂の視点ではそうではありません。
失敗したことに対して、何がいけなかったのか?
どうやって改善していくのか?
そういったことを考える過程に意味があります。
また、失敗を経験することに意味があり、成功が魂の歓びではありません。
現世で得た失敗の教訓は、来世で活かすことになります。
仕事は「結果を出すこと」に意味があるのではなく、失敗を経験し、悩み考えることに意味があります。
結婚から学ぶ魂の成長
結婚は、育った環境が違う他人との生活ということで、ここにも魂の学びがあります。
結婚は恋愛と違って、一緒にいる時間が長いせいか、お互いの我がでます。
しかし、自分の我を通すだけでは、直ぐにケンカや溝ができてしまいます。
相手と折り合いのつくところで、我慢をしなければならないことろが出てきます。
そして、相手を思いやる「大我」を持たなければ結婚はうまくいきません。
「男女の愛は永遠には続かない」とスピリチュアルでも言われておりますが、それは、「恋愛」から「家族愛」へと移り変わることを意味しています。
家族愛に移行されてもなお、自分の価値観と相手の価値観を合わせ、どれだけ理解を深めていくのかが、夫婦愛の鍵となります。
子供ができれば、子供を愛するなかで「大我」を学び、介護なら介護を通じ「与える愛」を学びます。
結婚には、家庭を支えるなかでたくさんの学びがあります。
魂を知らない無知が罪を犯す
私達は、人間である前に魂であることを知ることで、この世で起こる様々な出来事を受け入れることができるようになります。
罪を犯してしまう人は、魂の視点を知らない無知が原因です。
成熟した魂なら、魂の視点は自然と身についているもので、幼い魂のような我欲に溺れた罪は犯さないでしょう。
現世だけが全てと捉えて生きることは、様々なことに執着してしまうことになり、苦悩を生みます。
自分可愛さ、自分の欲を満たすために犯罪を犯してしまう人は、因果応報を知らない無知が原因です。
魂は永遠で、前世も現世も来世も繋がっていると知れば、そんな無責任なことはできなくなります。
我々が魂である自覚をすることは、正しく生きるための指針になります。
人は、何度も生まれ変わるなかでいろいろな経験をしています。
現世で経験したことがないことでも、その気持ちがわかるということがありますが、それは過去世に似たような経験をしているからです。
そういった魂の記憶があるからこそ、困った人を見たら支え合おうとしたり、寄り添おうという優しさが湧いてきます。
たくさんの喜怒哀楽を経験し、魂を成長させましょう。