ここでお話する内容は、過去本当にあった実話になります。
その前に少し、低級霊と高級霊の違いについてご説明をさせていただきますと…
高級霊とは、神様・守護霊・ハイヤーセルフなど、位の高い霊のことであり、私達人間の成長を願い、厳しい愛情を持って見守ってくれる存在になります。
一方、低級霊とは、位の低い霊・身成仏霊など、私達人間に悪影響を与える霊のことを言います。
簡単なご説明となり恐縮ですが、高級霊と低級霊は大きく異なり、人間の世界で例えるならば「高級霊=無償の愛情を持っている母親」「低級霊=自分の私利私欲のためなら平気でルールを破り、ねじ曲がった愛情を持っている傲慢な人」という感じになります。
それでは、これを読んでくださる方々が、低級霊に足元をすくわれないことを願い「低級霊の危険性」について書かせていただきますので宜しくお願いいたします。
低級霊と高級霊の見分け方・守護霊はなぜ憑依から守ってくれないのか?
お話のもとになった方(ご相談者様:Aさん)とは、現在連絡を取り合っておりませんので、その後どうされているのかは分かりませんが、どうか気づきを得て元気になられていることを願います。
それでは以下、Aさんからのご相談内容となりますのでご覧ください。
Aさんは「神様と交信ができていたのに、ある日突然交信ができなくなった」と嘆いておられました。
そして、もっと詳しくお聞きしますと…
「熱心に神様を信仰していたら、声が聞こえるようになってメッセージを受け取れるようになった…」
「受け取ったメッセージを信じて行動すると、いい結果に繋がった…」
「それも一度や二度じゃない、困ったことがあったらいつも助けてくれる神様が私にはいた…」
「きっと熱心に信仰するから私の力になってくれるようになったと思う…」
「以前の私は神様に認められた人間でした…」
このような信仰心を持っていることが分かりました。
信仰心をあざ笑う低級霊
Aさんが神様だと信じて信仰していたある日、事態は急変しました。
突然、神様と交信できなくなったのです。
いくら交信しようとしてもメッセージを受け取れない、声が聞こえない…
今まで助けてくれていた神様と急に交信できなくなった…神様…神様…神様…どうして…
そこに待っているのは『絶望感…』
自分を守ってくれていると信じていた神様が突然姿を消し、見捨てられたと絶望…。
見捨てられた寂しさから精神のバランスを崩し、原因不明の病気を発症、体調を崩されました。
信仰心が強ければ強いほど、すがる想いが強ければ強いほど、そのダメージは大きくなりますし、生きる気力すら失くします…。
もとより、その神様と信じていたものは、本当に神様なのでしょうか…?
いいえ、違います。
私が視させていただいた限りでは「神様のフリをした低級霊」と感じましたので、その結果をAさんにお伝えしました。
ご相談者様は、あまりのショックに、身も心もボロボロになっておられましたが、それでも神様だと信じて疑いません。
神様と信じ込まされているご本人は『どうして見捨てられたの?なぜ?』そのことばかりを考え、『私が悪い、私が悪いから神様に見捨てられた』と自分を責め続ける…。
Aさんとしては、本当に苦しい限りだとは思いますが…そもそもなぜ「神様だと信じ込ませた後、突然突き放したのか?そこにどんな意味があるのか?」不思議に思いますよね。
結論から申し上げますと…
「人が苦しむ姿を見たいから」
「人が苦しんでいる姿を見て優越感に浸りたいから」
だから、強く信じ込ませることができたと知った低級霊は、突然この方を突き放したと考えられます。
もっと残酷な言い方をするならば「人の心を操り、最後に地獄に突き落とすのが低級霊の狙いだった」と言えます。
しかし、ご本人はここまで酷いことになっても「神様助けて!」「見捨てないで!」と信仰をやめません。
私には「なぜ神様から見捨てられたのか教えてください」とおっしゃいます。
私が「あなたが信仰していたのは神様ではなく低級霊です。信仰心を捨ててください」と言っても、ご本人の耳には届きません。ご本人には、これまで守られてきたという経験と事実がありますので、神様を否定する私を「悪」とし、牙を剥くようになり…
「これまで助けてくれたのだから神様に違いない、誰がなんと言おうと神様で間違いない。この偽霊能者が!」と完全に低級霊を信じ込み、私の話など聞き入れる余地はありませんでした。
これでは本当に、低級霊の思う壺です。
あたかも、神のように振る舞い守られていると思わせる→日々の出来事に口を挟み助言をして信じこませる→そして、突如突き放し人の精神を破壊する。
残酷な手口としか言いようがありません。
そもそも高級霊である神様は、ペラペラ喋るようなことはしません。
もし、ペラペラ喋る声が聞こえるなら、それは神様ではない可能性がありますので、その時は意識を向けること自体を止めましょう。
では次に、低級霊と高級霊を見分けるポイントについて、具体的にご説明をさせていただきたいと思います。
低級霊と高級霊を見分ける方法
高級霊の声は、おそらく頭の中に聞こえるのが一般的であり、耳から聞こえるなら低級霊だと言われています。
しかし、高級霊がメッセージをくれる時は、声よりも日々起こる出来事を通じてヒントを与えていることが多いです。
例えば…
救急車とすれ違うように仕向け「病気や事故に気をつけなさい」というメッセージを送ったり。
又、本人に選択肢を与え、本人の意思を尊重する形で物事を進めていきますので「こうしなさい」と直接言ってくることもありません。
ですので、もし「あーしなさい、こーしなさい」と命令をしてくる場合は、高級霊ではなく低級霊と捉えた方がいいでしょう。
高級霊は、基本的に答えは言わず、人間に考えさせ、人間の意思によって行動をするような形でサポートをしているにすぎません。なぜならそれは、この世を生きている私達が主役であり、それが生きる意味だからです。お導きとは、命令ではなく気づき(ヒント)を与えるものです。
よって、神様を信仰していて、突然見捨てられることはありません。もしそうなったら、神様などの高級霊ではなく低級霊ですので、その時は気持ちを切り替えてください。
こちらが意識を向けなければ、私達に興味を失くした低級霊は去っていくでしょう…。
今回のお話の場合、信仰心を捨てない限り浄霊も除霊も困難です。ご本人が低級霊を呼んでいるのですから…。
信仰心が引き寄せる低級霊は、特別なことではありません。「私達がしっかり自分の足で歩いていく」その気持ちがあればこのような低級霊に支配されることはありません。
やはり心を強く持つというのは、大切なことです。
話は変わりますが、この様な事態になった時『どうして神仏や守護霊などの高級霊は、低級霊から守ってくれないのか?』疑問に思いませんか?
次は、このことについてご説明をさせていただきます。
高級霊(守護霊)が低級霊から守ってくれない理由
どうして神仏や守護霊などの高級霊は、低級霊から守ってくれないのでしょうか?
私も昔は、それが謎でした。
私は「低級霊に憑かれるのは、守護霊が弱いからだ」と言う話を聞いて、その通りだと思っておりました。
このことに関しては諸説あると思いますが、これまでの私の経験から導き出した答えは「守ってくれる存在が弱いから憑かれるのではない」ということ。
憑かれるというのは、憑かれた人の思考に問題があることが大半を占めており、憑かれることもその人の学びと言えます。だから高級霊は敢えて放置し、憑かれることで「思考に問題がある」ということに気づかせ、改善させようとしてくれているのです。
今回のお話の場合は、見えない世界にすがる思いが招いた事です。地に足をつけ自分の足で歩いていく強さがあれば、この様な低級霊に憑かれることはなかったでしょう。
その思考を改善することが、課題をクリアすることになります。
なぜ憑かれたのか?ということを自分自身で考え、変える努力をしなければなりません。
今回のご相談者様は、私の言葉だけではなく、他の方からも信仰心を捨てなさいと言われていると思います。
それを素直に受け入れ、思考を変えることができるか否かの問題です。
高級霊は守ってくれないのではなく、思考が変わるのを待っておられます。
神にすがる気持ちを持てば、健全な信仰はできません。
私達は弱い人間で、誰もがこの様な危険と隣り合わせだと言えます。足元をすくわれないよう、自分の力で生きる強さを持ちましょう。