「この事例は旧鑑定方式です」
年齢:50代前半
性別:女性
はじめましてチサトです。私は3人兄妹の末っ子で、10歳の頃に両親が離婚。
私は母親に連れられ〇〇県へ引っ越し、後に母は男性Aと同居していましたが、5年程で男性は出て行きました。その後、他の男性とも同棲していましたが、数年で別れ今は1人暮らしをしています。
母は最初の男性に裏切られた事を根に持っており、40年も怨み続けているようです。私はそんな母の怨み事を聞かされ、母の介護をしています。
子供の苦労も分かろうともせず、Aさんに対する怨みが被害妄想になり「Aさんから嫌がらせを受けている」「監視されている」といつも言っています。否定すると怒ります。
母と一緒にいると、凄く疲れストレスが溜まり母を拒否したくなります。
母の怨みは消える事はないのですか?無駄な人生を送っているように思います。
人を恨み続けるのは無駄な人生?
チサト様のお母様と私の母は、とてもよく似ています。私の母も被害妄想が強く、昔の話を思い出しては愚痴をこぼし「自分は地獄の人生を送っている」と言っては、悲劇のヒロインになりきります。その結果、私の母は完全にネガティブな波動に染まってしまいました。
大変厳しいことを申し上げますが、チサト様のお母様も同じで完全にネガティブな波動に染まっています。こうして昔のことを恨み続けている人は、自分に落ち度があることには見向きもせず、人のせいにして生きています。そのようになったのは自業自得であり、ネガティブを克服するための前段階として現世を経験している魂になります。
以下、順を追ってご説明をさせていただきますが、結論としましては「人を恨み続ける人生にも意味がある(魂的には無駄ではない)」と言えますので、イメージを膨らませながら鑑定結果をお読みいただけますと幸いです。
人を恨み続ける人と深い縁ができた意味
冷たいようですが、こうした親とご縁があって、子供として生まれた私たちは「反面教師にして生きる」という意味があり、お母様を見て育ったチサト様も、ネガティブな感情に支配されて生きることの無意味さを痛感されていると思います。
同じ生きるなら「楽しく生きた方がいい」そのことを理解し、反面教師にして生きて来られたから、チサト様は人を恨むことを嫌います。
そして、私たちから見て無駄な人生を送っているように見えることでも、やはり意味があって恨み続けています。
人を恨み続けることにどんな意味があるのか?
「人を恨み続けること」は、人生を台無しにしてしまう愚かなこと。しかし、私の母やチサト様のお母様がそのことに気づくのは…あの世になります。
あの世に帰ると、自分の人生を振り返り反省する時間を与えられます。「どうしてこんな人生になったのか、どうすれば楽しく生きられたのか、なぜ恨み続けることに執着してしまったのか」深く深く反省し魂に刻みます。恨み続けた経験というのは、実際に体験することでしか得られない薬となり、来世では違う生き方をしようと決意します。
そして来世になると、また裏切られる出来事が起こります。その時に今世と同じように恨み続けるのか、考え方を変えて乗り越えられるのかを試す試練がやってきます。生まれ変わりとはこの繰り返しで「前世の失態を現世でやり直して成長するためにある」と言っても過言ではありません。
こうして魂は何度も生まれ変わりを経験して、少しずつ成長していきます。お母様は「恨み続けることがいかに無駄な人生を送ることになるのか」身をもって経験するための時間を与えられているため、死ぬまで直らないと考えなければなりません。ですので、これからもお母様は変わりませんし、変えることもできません。
よって「人を恨み続ける人生にどんな意味があるのか?」にお答えするならば「魂の成長のために必要な経験をしている」ということになります。
人を恨み続けることで学んでいると理解した上で付き合っていく
子供としてできるのは「そうやって学んでいる最中なんだ」ということを理解し、その上でどう接していくかを考えること。わずらわしいと思う自分を責める必要はありません。
繰り返しになりますが、恨み続ける生き方がお母様の魂の学びになりますので、この先は「チサト様自身に出来るだけ負担がかからないような接し方」をご検討いただければと存じます。
私も母をストレスに感じてしまうことがありますので、間に誰か入ってもらったり、距離を置くようにしています。傍から見れば「冷たい子供ね」と思われるかもしれませんが、面倒を見ているのは周りにいる他人ではなく私達子供ですので、周りの意見や世間体を気にする必要はありません。
家族(身内)や行政などの力も借りながら、少しでもチサト様の心が穏やかでいられるように工夫をしてみてくださいね。
以上が鑑定結果となります。
この度は、ご用命いただきありがとうございました。
門次郎様
鑑定ありがとうございます。予想通りと言うか、どうにもならないのはわかっていました。しかし、今世で少しでも楽しく過ごせるならっと、少し期待もありましたが、恨みの人生にも意味があるとは予想外でした。姑はもっと酷いです。
長年、母親姑をみてきて、関わる事が自分にストレスを与えているのがわかります。でも親なので縁を切る事もできず、ストレスを溜めていました。でも「この人達の恨みの人生なのだ」と割り切ろうと思います。ありがとうございました。
恨む人だと割り切ることも大切
目の前に問題や課題があれば「解決したい」又は「解決しなければならない!逃げてはならない!」と考えるのは良いことです。しかし、世の中には解決できない悩みも多く存在します。
そういう時は、解決できないことに苦しみ続けるのではなく、自分自身を責めるでもなく「現実を受け入れて割り切ろう」と考えてみてください。周りを変えることはできなくても、そう考えることで苦しみを乗り越えることができます。