仮名:美緒様
年齢:40代
性別:女性
人に恵まれないと感じるこれまでの人生
お世話になります。 よろしくお願いいたします。
私は、以前からお聞きしたいと思っている事があり、今回依頼させて頂きました。
私は、生まれた時から、全く人に恵まれません。 40年以上生きてきて、過去出会った人たち、関わった人たちを振り返ってみても「何でこんなにも人に恵まれないのだろう」と毎日考えてしまいます。
人に恵まれないのは、私自身の波動が弱く、私自身に原因があるのは承知してますが、全て私が悪いのかなとも思ってしまいます。
まず、実の両親もいわば毒親で、父親は酒癖悪く嘘つき、金遣いが荒く何回もサラ金で借金を繰り返し、気に入らなければ暴力暴言で、父親らしい事は何ひとつしてもらった事はありません。
また、母親もとにかく世間体ばかりを気にして、私の事を見下し、自尊心を傷つけられながら育ってきました。誉められた事は、一切なく、何を相談しても親身になってくれた事は、一度もありません。
そんな家庭が大嫌いで、他人の家が羨ましいとばかり思っていました。 また、私の伯父や伯母も強欲で、私の事を常に鼻で笑うような感じ。私には兄弟がいますが、常にその兄弟中心でした。
就職が決まり十数年間働きましたが、当初から、上司、先輩、後輩には全く恵まれませんでした。 全員が全員ではありませんが、常に私をまた見下し、性格がきつすぎる先輩や、一癖もあるような上司たちばかりでした。
数少ない友人も今まで何人かいたのですが、何年か前に私から、全て連絡を断って今は全く友達もいなくなってしまいました。
会社の同期が一番仲がよかったのですが、結婚を機にものすごく攻撃的になる子や、会ってもあれほど仲がよかったのに、言葉を選んで喋らないといけなくなっていて、不愉快に感じる言動も多く…また、人の話を全く聞かない人、ケチすぎる人や、自己顕示欲が強すぎて、見栄っ張りな人たちで…悪い所ばかりあげていますが、そういう人たちと付き合っている私が、自分自身に疲れてしまいました。
子供ができても、一切ママ友を作ろうとは思えず、できなかったのですが、そう思う反面「周りは、色々友達と楽しんでる様子を見て羨ましい」と思っていました。
最近ふと「私は人に興味がないのではないか」と感じていて、人に気を遣いすぎて、自分自身に疲れてしまいます。
とにかく、両親を初め「これからも付き合っていきたいな」と思える友人にも出会えず、仕事を始めてもいい人には恵まれず、人と関わって生きていかないといけないのに、本当に悲しいです。
私に原因があるのは重々承知してますが、こんな私が人に恵まれない理由や、どうすればいいのかご助言頂けると幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
視させていただいて感じたのは、「本当に人に恵まれない方ではない」ということ、そして「繊細で物事をネガティブに捉えやすい方である」ということでした。
そのため「人に恵まれない理由を知りたい」というご質問に対し、「特別人に恵まれない方ではないですよ」ということをお伝えしなければならず…
もし美緒様が言葉尻だけを捉えてしまったら…「門次郎は全然分かっていないよ」と心を閉ざされる可能性があります。だからといって、共感をするだけでは美緒様のためにはなりません。
どのようにお伝えすれば美緒様の理解を得られるのかを考えながら行った鑑定結果になります。
人に恵まれないのは思い込みが原因
「人に恵まれない理由」について視させていただきますと“あること”が分かりました。
単刀直入な表現となり誠に申し訳ございません。私の鑑定が正しければ…の話になりますが、
結論としては…
人に恵まれないのではなく「人に恵まれないと思い込んでしまっていること」が人に恵まれないと感じる原因を作り出していると思います。
とは言え「自分自身の思考を客観的に見つめる」というのは簡単なことではありません。そのため、鑑定結果をお読みいただいても、すぐには腑に落ちないかもしれませんし、納得できない部分も多々あるかもしれません。そして更には、美緒様のお気持ちを混乱させてしまうかも知れません。
そう考えると私としましても大変心苦しいのですが、「美緒様の他人を見る目」が変われば、今抱えておられる「人に恵まれない」というお悩みも軽減していくと思いますので、お気持ちを整理しながら以下お読みいただきたいと存じます。
「人に恵まれない」と感じる理由は二つ
世の中、多くの方々が「人に恵まれない経験をしている」ということは、美緒様もご理解いただいていることと存じます。
しかし「これまでほとんどのご縁が人に恵まれなかった」というのは、いささか普通ではありませよね。そうしたことから疑問を感じ、今回ご相談をいただいたのだと思います。
しかし「美緒様だけが特別人に恵まれない」という訳ではなさそうです。(もちろん、中には本当に問題のあるご縁もあったとは思いますが…)
ではなぜ、美緒様は「ずっと人に恵まれない」と感じるのか?
その理由は二つあります。
人の粗を探す癖が人に恵まれないと感じる原因に…
「自然と人の悪い部分ばかりが目に付いてしまう」ということはございませんか?
基本的に人は皆「人の親切(相手の長所)」よりも「された嫌なこと(相手の短所)」の方が記憶に残りやすい為、最終的に「人の悪い部分に目がいってしまう」というのは自然なことです。
しかし、美緒様の場合それが強く出過ぎている為、相手の長所が短所に掻き消され、悪い部分ばかりが目についているように思います。
イメージをしてみてください。
人に恵まれない自覚があると「また嫌な思いはしたくない」という防衛本能が働き、自然と「自分に害のある人とは距離を置こう」と考えますよね。
そして「自分に害があるか無いか」の判断材料として無意識に見ているのが「人の粗」。
この「人の粗を探す癖」がついていると、人の粗ばかりが目に付くようになる為、人の良い部分は粗にかき消され、悪い記憶ばかりが残り、「人に恵まれない」と感じるようになります。
ここまでをお読みになり、美緒様はどのように感じられたでしょうか。
美緒様としては「人に対して慎重になっている・注意深くなっている」という感覚で、「人の粗を探そう」という意識は持っていないと思います。そのため、腑に落ちない気持ちの方が強いかと思うのですが、冷静に振り返っていただければ「人の良いところ(優れている面・魅力的な面など)」を感じるよりも、「悪いところばかりに目がいっている」ということに気づいていただけるかもしれません。
「人に恵まれない感情」をつくりだしているのは自分自身
「人の粗を探す癖」がついてしまうと…
・愚痴を言う人=悪い人
・文句を言う人=悪い人
・優しくない人=悪い人
・支えてくれない人=悪い人
・価値観が合わない人=悪い人
というように、線引きが厳しくなると同時に、相手へ求めるものが多くなるため「人間のできた人(かなり人間性の高い人)」でなければ「この人は良い人だ」と認めることができなくなります。
違う言葉で言い換えますと…
「自分の中にある“良い人基準”を完全にクリアしなければ、良い人だと認めることができない」ということです。
本当に悪い縁もあったとは思いますが、多くのご縁は人に恵まれないというほどではなく、一般的によくあるご縁だったと考えられます。
なのに「人に恵まれない」と感じるのは、かなり人間性の高い人でなければいい人と認めることができなくなっているから…そして、相手の粗が見えた途端、いい人ではないと見限ってしまうから…だと感じます。
つまり「本当に人に恵まれない」のではなく「人間性の高い人でなければ認めることができなくなっていること」が根本的な原因であり、それが「人に恵まれないと思い込む結果を招いている」ということです。
人に恵まれない思い込みを解決する三つの方法
人間性を気にしすぎない
まずは「無意識に人間性の見極めが厳しくなっている」と気づくことが重要になります。
そのことに気づくだけでも「特別人に恵まれないのではなく、多くのご縁の質は、他の人達とあまり変わらない」ということをご理解いただけると思います。
友達が沢山いる方は、相手の粗が見えたとしても、それを受け入れることができたり、それを許すことができる為、友達が沢山できます。
言い換えるなら、人間性の見極めが緩ければ友達は増えますし、人に恵まれないとは感じません。逆に、人間性の見極めが厳しければ友達は減りますし、人に恵まれないと感じます。
人間性の見極めが厳しくなると、人に恵まれないと感じる原因になる為「人間性の見極めを緩くすること」が必要になります。
短所を長所に置き換える
少し私の話になりますが…
私の場合「人の裏を視ること」が仕事の為、自然と人の粗探しをしてしまいます。その結果、人付き合いが億劫になりますので、そういった意味では美緒様のお気持ちは分かりますし、今でも強く意識をしなければ「人の裏(粗)」ばかりが気になってしまいます。
ですので
・一瞬の感情で決めつけない
・長所を探す(長所に置き換える)
ということを意識し、短所よりも長所を意識する時間を設けるようにしております。
例えば…
「せっかち」を長所に置き換えると「行動力がある」
「優柔不断」を長所に置き換えると「慎重さを持っている」
「神経質」を長所に置き換えると「細かいところにまで気を配れる」
というように。
それくらい意識をしなければ「人の長所」というのは簡単にかき消されてしまいますし、人の粗を探す癖がついてしまうと、特別人に恵まれない訳ではないのに「自分の周りにはいい人がいない」「人に恵まれない」と感じるようになります。
人間性の見極めを緩くする
美緒様は自分の身を守る為に“人間性の見極め”が厳しくなったと思うのですが、それが生きづらさを作り出していますので
「友達たちと楽しく過ごしたい」
「人の輪を広げたい」
「人に恵まれたい」
と思うのであれば、これからは『人は未熟で当たり前だ』ということを理解し、見極めを緩くする必要があります。
・過ちを犯すのが人間
・腹黒いのが人間
・裏表があるのが人間
・自分が一番なのが人間
人は未熟だからこの世に生まれてきており、未熟な部分が無い人はそもそも生まれてきません。(=未熟な部分は誰もが持ってる)
『人に粗があるのは当然で、粗のない人はいない』
こうしたことを踏まえた上で人を見ると、人の粗が見えたとしても寛容さが芽生え、許せるようになりますし、人間性の見極めを緩くすることで「特別人に恵まれない」のではなく、「自分が人を遠ざけていた」ということに気づいていただけると思います。
中には聖人君主のような方もいらっしゃいますが、一般的にはそのような方とはご縁ができませんし、そうしたご縁を求めるなら自分自身を高める他ありません。
■おわりに
繰り返しになりますが「美緒様が特別人に恵まれない」のではなく、「人間性の高い人でなければ認めることができなくなっていること」が根本的な原因であり、それが「人に恵まれないと思い込む結果」を招いています。
それが“身を守る手段の一つ”であったとは思うのですが、もう少し寛容な心で周りを見ることができれば、状況も思考も変わっていくと思いますよ。
ただ、私は何でもお見通しの神様ではなくただの人間。鑑定結果が間違えている可能性もあり、その場合は聞き入れていただけないことでしょう。
鑑定結果をお読みになった美緒様がどうお感じになるのかは私にも分からず…
的外れなことをいっていたら気分を害されるのは当然のことですので、覚悟をしてご感想を読ませていただきました。
人付き合いを最小限に抑え『“自然体”で生きるのも一つの手段』
先ほどもお伝えしましたが、私は人の裏が視える分、他の人よりも「見極めが厳しい」と感じております。そのため、冷たいと思われるかも知れませんが…敢えて人脈を広げようとは思っておらず「人付き合いを最小限に抑える選択」をして生きております。
ちなみに、もし私が普通の会社員であったのなら…
仕事に必要なチームワークには力を入れますが、職場で仲間を作ろうとは思わないと思いますし、ご近所付き合いにしても、敢えて深入りはしません。なぜなら私の場合、見極めを緩くしようとしてもできない…と言いますか、緩くすると余計に生きづらくなるからです。
もちろん、美緒様のように「すぐ友達をつくれる人ってすごいなぁ、いいなぁ、羨ましいなぁ」と思う気持ちはあります。しかし「人付き合いを最小限に抑えながら自分らしく生きること」が私にとっての自然体であり、無理をしない考え方になりますので、後悔はありません。
“美緒様にとっての自然体とは?”
・人間性の見極めを緩くして人付き合いを広げるか
・人付き合いを最小限に抑えるか
・自分を高めてご縁の質を変えるか
これは、美緒様次第です。
どの道を進むにせよ「美緒様の想い」が一番大切になりますので、焦らず今後について考えてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
以上が鑑定結果となります。
参考になりましたら幸いです。
この度は、ご用命をいただき誠にありがとうございました。
人に恵まれない理由の鑑定結果へのご感想
こんばんは。お礼が遅くなり、申し訳ありません。
鑑定結果を拝読しまして、納得しました。私は自分自身が、完璧主義みたいな所があり、よく「思い込みも激しい」とよく言われます。
ですので、相手にもハイレベル的なものを求めてしまう事があり、思い込みが災いして、自分の中で、勝手に印象を作り上げてしまう事もよくあります。
確かに、人のいい所よりも、すぐに悪い所ばかりが、目についてしまう事はしょっちゅうで、それが、最初に出来上がってしまうと、本当に自分勝手だなと思うのですが、覆す事は中々難しくなります。
今までの出会いは一般的なもので、私自身が自分の性格が災いして、思い込んでいた事だったのですね。
この「人のアラ探し」や「思い込みが激しい」のは実母がそうで、その影響も多少あると思っているのですが、本当に自分でも嫌になります。
今まで、少しでも嫌な所が目についたら「もういいや。」となっていましたが、私自身も全く自信がなく、未熟すぎるので、もう少し柔軟に人を見て、これからは、人のいい所を見つけるように強く意識しながら、接していきたいと思います。
本当にずっと長い間、この事は気にかかっていた事でしたので、今回先生に依頼させて頂いて、はっきりした原因と、解決策をお聞きする事ができたのでよかったです。
本当に感謝致します。ありがとうございました。
「人に恵まれない」と感じていらっしゃる方の中には、美緒様と重なる部分があるかもしれませんので、もしお心当たりがございましたら自分自身に置き換え、新しい視点を取り入れてみてくださいね。