共依存でできた関係ってどうなの?
共依存って言われてしまった…
共依存って具体的にどういうこと?
この記事では「共依存とはどういうことなのか」いくつかの例を挙げてご紹介しています。
共依存がよく分からない方、詳しく知りたい方は読んで頂ければ幸いです。
共依存とは?
「依存」は、聞きなれた言葉でも「共依存」はあまり耳にしない言葉かもしれませんね。
「共に依存する」と書く共依存ですが、その意味は読んで字のごとく、誰かと誰かが互いの「関係性」に対し過剰なまでに「依存している状態」を言います。
もう一つ分かりやすく言うと、一方的に誰かに依存している状態は「依存」と言いますが、共に依存しあっている関係を「共依存」と言います。
共依存には「どんな種類があるのか」「どんな特徴があるのか」調査を行いまとめましたので、具体的な実例と一緒にご紹介致します。
共依存の特徴
支配欲があるのは共依存の特徴
相反する感情の中で、一見表面上の付き合いをしているようでも、心の底では離れられないのだと思います。どちらか一方が支配しているようで、実は双方に支配欲が隠されています。精神的な弱さがとても大きいと感じます。
「共依存は精神的な弱さがとても大きいと感じます」と述べられているとおり、弱さゆえに依存してしまうのは、共依存の特徴と言えるでしょう。
互いに相手を支配したい、独占したいという気持ちが根底にあれば、それも共依存と言えるでしょう。
これを言うとなんですが、深い関係になればなるほど、共依存してしまうのが一般的ですよね。
共依存の人は自立心が持てない
私は、自分自身が共依存していると思っています。
今30歳で父親が65歳。10年以上実家で一緒に住んでいます。
私はこの10年間外で仕事をせずに、家でお小遣い稼ぎをしていてあまりお金を稼げていません。
でも父親がずっと外で働いていてくれているので、私は父親の収入で半分生きています。
私は、今のままでは共倒れになると思っていて、自分で養ってくれる他の男性を見つけないと!と必死になっています。
共依存は、やはり自分に甘くて、嫌な思いをしたくないと思っている人がなりやすいと思います。
ご自身のことをよく分析していらして、父親に依存している自覚があるのは良いことです。
お父様が、この女性に依存しているかは分かりませんが、自立しなくても生きていける環境を与えてしまうから、このような状態になっているのかもしれません。
依存している自覚があっても「自分を養ってくれる男性を見つけないと!」と必死になっているとおっしゃっていますが、この考えはあまり良くありません。
依存して生きていく相手を求めて出会う人は、依存できる誰かを探している相手を引き寄せます。
これは俗に言う波長ですが、ステキな相手に出会いたければ、まずは自分が自立して自身の波長を高めなければなりません。
「誰かに頼りたい…」
その低い波長で会う相手とは、共依存の関係となり良い関係が築けません。
自立した男性と出会いたければ、まずは自分が自立しましょう。
自己肯定感が低いのも共依存の特徴
共依存の特徴は、自分が嫌な思い辛い思いをしているのにも関わらず、相手の為に我慢してしまう事です。
その我慢が、常識の範囲を超えているのにも関わらず、依存関係を解消できないでいる状態です。
具体的に言うとDVの被害者です。
一緒にいると自分にも相手にも良く無いと頭で分かっていても、感情が伴わず共依存関係をどんどん悪化させてしまいます。
共依存の人の性格は、自分に自信がない、自己肯定感が低い人が多いです。
ここで挙げられているのはDV被害者のことですが、この意見をくださった女性自身の体験談かもしれませんね。
彼から離れるのが怖い、一人になるのが怖いという依存、彼は彼でDVしても付いてくる女性に依存します。
失うことへの恐怖や不安、さらには脅されることで不安になり、関係を断てないこともあるでしょう。
しかし、こうした明らかに良くないと思われる共依存でできた関係は、状況を悪化させるだけです。
勇気を出して、どこかで関係を断たなければなりません。
一緒にいる時間が長くなればなるほど、傷は深くなります。
勇気を出して早急に対応しましょう。
元カノはつくす共依存タイプ…
私の元カノは、共依存タイプの人でした。
最初は、すごく尽くすてくれる彼女だったのですが、2カ月過ぎたころくらいから返事が遅くなったり、電話に出られなかったりするとすぐに怒ってきました。
また、夜になると声を聞かないと不安になるらしく、泣くのが日常になっていました。
優しいのと依存タイプの見極めは非常に難しいので、優しい女の子には注意が必要だと思いました。
彼女さんの優しさの理由を申し上げますと、厳しいようですが、彼に依存してもらいたい現れです。
本当の大我の愛であれば、彼の返事が遅く電話に出なくても献身的な態度をします。
彼女さんの場合は、彼に尽くして彼を虜にしたいと考えたのでしょう。これこそが依存心です。
彼は、依存されることを拒んだようのですので、共依存とは違いますが、尽くしてくれるからと言ってべったり甘えてしまえば、共依存の関係が生まれたでしょう。
相手に依存し過ぎた関係は、良い関係とは言えません。
良い関係を築くには、精神的に自立した者同士でなければならないからです。
依存ではなく、互いに協力し合い高め合える関係を築きましょう。
共依存で成り立つ恋愛関係の怖さ
共依存による関係とは、片側の要求のみを叶えているように見えて、実はそれをうまく利用して反対側も望みを叶えている関係です。
例えば恋愛だと、彼氏に頼りすぎる彼女がいたとします。
一見周囲には「面倒な女」を支えているよく出来た彼氏と映るはずです。
しかし、彼氏が本当は人から頼られる心地よさやコントロールしたい欲求を満たすために、わざと親身に聞いてあげているとしたらどうでしょう。
自分にべったり依存してくれる彼女なしでは、この関係は成立しなくなります。
つまり、頼ってくる彼女を逆に利用して、自分の欲求を満たしていると言うことになります。
恋愛においての共依存は、なくてはならない関係なので長続きする反面、離れたくても離れられなくなる恐れがあります。
特に、目に見えて依存していた側が自立したときに厄介なことが起こります。
依存されてる側が、実は依存しているということに全く気づいていない人も多く、離れていく相手を何が何でも引き留めようと最悪ストーカー行為に及んだりします。
依存心が強くなる理由の圧倒的多数は、「自分に自信がない」場合です。
なので、心当たりがある方は「他人の意見」や「人にどう見られているか」を恐れず、今日からでも「自分ならこう思う」と意見を発する練習を始めてみてはいかかでしょうか。
共依存で成り立つ恋愛関係は、互いに依存しているから成り立つ関係であり、どちらか片方が自立すれば波長が合わなくなり別れます。
だからといって、共依存でできた関係は妬みや僻みが強く入るため、いい関係が築けません。
やはり「自立心が大切」と言わざるをえません。
共依存は世話役になろうとする特徴がある
共依存の特徴と言えば「やっぱり私がいないと相手は駄目なんだ」という世話役になろうとする特徴が有名だと思います。
相手が駄目な状態を悲しんだり苦しんだりしながら「私がどうにかしないと」という思考で尽くす特徴がよく目立っています。
酒乱の人とその連れ合い
共依存のパターンでよくあるのは酒乱の人とその連れ合いです。酒乱の人の面倒見ることが、自分がいなければ酒乱の人が駄目になってしまう、それが自分自身の存在価値なのだと言う思い込みにより、お互いの利害が合致し、そして共依存の関係となるのです。
「私がしてあげないと…」と言いつつも、実は自分の心の安定を図るためだったりします。
自分がしてあげていると感じることで、相手には自分が必要だと思いたい、思われたい現れで、これも依存です。
共依存に陥りやすい人の特徴のひとつです。
共依存の夫婦関係
共依存とは、辞書で調べて見ると「自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存して、その人間関係に囚われている関係」とでてきましたが、自分の身近にあるのは自分の親夫婦の関係です。
父親は、仕事を定年退職して家にずっといて威張り腐っていて、母親に文句を言ったり罵倒したりしています。
それが、父親のストレス解消法なのかもしれません。
母親の方は、今までの結婚生活でご飯を食べさせてもらってきたという事で、父親に従順に何でも従って嫌な事をされたり言われても我慢しています。
どちらにも自分は陰口で、離婚したい事や互いの愚痴を聞かされているんですが、離婚しても父親の方は家事等が一切何もできませんし、母親の方も離婚して一人暮らしをする勇気がなく、父親の年金をたよりに老後生活をしている状態です。
父親と母親は互いに共依存しあっています。
これも共依存の典型的な例です。
夫婦が良い形で依存しているなら問題ありませんが、互いの足りない部分を補うためだけに、一緒に暮らしているような関係でいい夫婦関係が築けるはずがありません。
互いの足りない分を補うことは大切ですが、そこには「相手を敬う」気持ちがなければなりません。
この話のように、ストレスのはけ口とはけ口にされ、陰口をこぼしているような共依存でできた夫婦関係では幸せにはなれません。
どちらかが自立する心を持てば、波長が変わり幸せへの道が切り開けますが、共依存者はそのことに気づきません。
しかし、気づいた時がチャンスです。似た境遇にいる方は、このままで幸せになれるのか?身の振り方をよく考えてみるとよいかもしれません。
親子間で共依存
共依存は親子間で生じることが多いのではないでしょうか。親が子供を心配するふりをして、結果的に子供の行動を制限するといった例がそれにあたります。
親は子供なしでは生きていけず、子供は自分が未熟だと思い込んで親に依存します。
母子の共依存
子供のことを「何もできないコ」と思い込んで子供にもそう言い、本来は必要ないレベルまで子供の世話をしてしまい、子供の世話をすることを生きがいとしている過保護な母。
母に世話をしてもらうことに疑問を抱かず、自分は何もできない人間だと信じてしまっている子供。
そういった母子間の共依存は、強固な関係でなかなか崩しがたいですが、子供が思春期に疑問を抱くか抱かないかが関係改善のポイントになります。
子離れしていない親
子供の事が心配で何でもしてしまう親。特に母親が居ますが、端から見ていると一種のマザコンの様な物で子供が母親に依存しているように見えますが、実は親が子離れしていない事とも在ります。
普通の人から見れば「そんな事までしてあげるの」と思う事ばかりで驚かされます。
この場合は、子も親も共依存で、割と行動力の在る母親が成りがち。趣味を持たず、ひたすら子供に費やす母親です。
本人は気付いていない事も在るようです。
これらは良くある共依存です。
子離れできない親と親離れできない子で共依存になります。
これも、親は自分の身を案じ、子は自分の身を案じているから、共依存から卒業できません。
まずは親が「子供にとっての本当の幸せがどこにあるのか」子供にとっての幸せを考えるべきではないでしょうか。
子供主体で考えた時、特別な事情がない限り「子供が自立して自分の人生を歩む」ことが幸せであるのは明白なはずです。
子供を思い、親としてすべきことは「共依存からの卒業」を考えることです。
将来のある子供にとっての幸せを第一に考えましょう。
共依存まとめ
共依存の特徴は何度も言っています「自立心の欠如」です。
誰かに依存してしまうのは、弱さの現れです。
共依存の関係では、良い関係は築けません。
相手に求めすぎるがゆえの摩擦が生じたり、支配欲や嫉妬が生まれたりと、互いを尊重し合った関係が築けなくなります。
共依存を克服するのに必要なのは「自立心を持つこと」これ以外にありません。
家族であれ、尊重し合える関係であれば高め合い、本当の意味での良い関係ができます。
もしも、誰かと共依存しているなら、まずは自立心を持てるように意識しましょう。
自分が自立心を持てば、自分を取り囲む人間関係が変わります。すると、自立心を持ったステキな相手とご縁かできます。
自立心は「人生を好転」させます。
良い人間関係を築きましょう。