家族で過ごす時間が増えると、ギクシャクするご家庭もけっこうあるのではないでしょうか。
どうして人は家族に対し、赤の他人に絶対にしないような態度を取ったり、きつく当たったりしてしまうのでしょうか。
そこには、大人から子供まで共通するある理由があります。
どうして家族だときつく当たってしまうのか
家族にきつく当たってしまう理由を一言でいいますと… 「甘え」になります。
「家族なんだからこのくらいわかってくれよ」
「家族だからこのくらい言っても大丈夫だろう」
「家族だから許してもらえる」
こうした期待や甘えがあると、些細なことでイライラしたり、きつく当たってしまう原因になります。
反抗期に家族に当たるのも甘え
思春期に多い 「うるせーくそババア」 「勝手に俺の部屋に入るんじゃねーよ」 と反抗するのも甘えです。
親だから許されると思っているからできることですし、多くの場合、親が寛容に受け止めてくれるから、その甘えが通用します。
学校の先生に対して悪態を吐くのも、先生に言ったところで許されるという甘えが根底にあるからです。
同じことを友達にやったとしたら、もちろん喧嘩になりますし、友達にそのような甘えは通用しませんよね。
奥さんにきつく当たるのも甘え
私…いい歳して恥ずかしいのですが、奥さんに対し「どうして俺の気持ちをわかってくれないんだ!」 とイライラしてしまうことがあります。
家族であっても、人それぞれの価値観や考え方は違うわけですから、わかってほしいときつく当たるのは「傲慢」そのもの…
こうして当たってしまうのは、私の甘えで不徳の致すところでございます。
時には「言わなくてもわかるだろうこれくらい…」このように思ってしまうこともあります。
しかし、それこそ甘えですよね。
思いを言葉にしなければ伝わらないのは子供でもわかること。
こんな当たり前のことでも、家族になると手を抜いてしまいます。
言葉にせずにわかってもらおうとするのも、他人に通用しない甘えになります。
旦那を雑に扱うのは奥さんの甘え
休日になると奥さんに「ゴロゴロしてんとどっか行きぃなっ!」と言われ、「休みの日くらいゆっくりさせろ!」と夫が言い返す… このようなやりとりを経験したことがあるご家庭も多いのではないでしょうか。
「亭主元気で留守がいい」という言葉があるくらいですから、休みの日になると奥さんに掃除機でガンガンぶつけられ、部屋の隅っこに追いやられ、家から追い出さてしまうご主人もいらしゃるでしょう。
しかし、掃除機でガンガンぶつける奥さんも、友達や赤の他人にそんなことしません。 ご主人に癇に障ることを言われたら言い返しますが、友達や赤の他人から癇に障ることを言われても多少のことは我慢はできますよね。
他人にできないことをご主人にできるというのも、ご主人に対する甘えと言えます。
家族にきつく当たってしまうのは甘えが原因
わかっていても直せないのが私なのですが…
でも、甘えが原因だとわかっていたら、冷静になった時に反省できます。
甘えが原因ということを知らないと、「相手が悪い!」と人のせいにしてしまい 反省できません。
そういった意味では当たってしまう原因を知っているだけで、一つ大人になれると思いますし、自分を改めることができます。
つい家族にきつく当たってしまう…という方は「私は甘えているのではないか?」ちょっと意識をしてみてくださいね。きっと今より優しくなれると思いますよ。