悪事を働いている人に天罰が下ると「因果応報だ!」などと言いますが、人に親切にしたことで親切にされるも「因果応報」応報です。
原因と結果の因果関係のことですが、私たちは原因と結果の中で生きていますので、常に因果応報と関りがあります。
・因果応報を信じている人の割合は何パーセント?
・因果応報の報いを受けた人のすべき事など
スピリチュアルカウンセラー門次郎がお話をさせていただきます。
因果応報とは
まずはじめに、そもそも因果応報とは何か?
因果応報とは『人は良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある』という仏教の教えで、したことは自分に返ってくるという意味になります。
悪事を働いた人に罰が当たれば因果応報です。
人に親切にされるのは、誰かに親切にした時の因果応報が返ってきたからです。
因果応報は、良くも悪くもやったことが返ってくるという意味です。
ただし、因果応報はこれだけの意味ではありません。
目を閉じて歩いていたら階段を踏み外した。これは目を閉じて歩いたからという原因があり、これも因果応報です。
因果応報を本当に信じている人の割合(%)
因果応報を信じている人は世の中にどのくらいるのでしょうか。
あなたはその割合をどのくらいだ予想しますか?
私は、50%くらいかな?もう少し低いくらいだろうと予想していましたが、結果そうではありませんでした。
以前に、年齢性別問わず400人を対象にしたアンケート調査の結果が、以下のものです。
たった400人?と思うかもしれませんが、400人のアンケートは許容誤差5%ということで、それなりに信憑性があります。
因果応報はあると思いますか?
あると思う人76%、ないと思う人24%
年代別の割合(%)
70%以上の人があると思っています
この結果を見ても分かるように因果応報を信じている方のほうが多いようです。
20代は少なめになっていますが、ある程度の年齢になれば、多くの方が因果応報だと思う経験をしているという事になります。
私も若い頃は「因果応報はない」と思っていましたが、年を重ねるにつれ、因果応報はあると言わざる得なくなりました。
と言うのも、良いことも悪いことも、すぐに返ってこなくても、年月を経て忘れた頃に返ってきたと思う出来事が後を絶たないからです。
やったことは返ってくるというのは間違いありません。
悪い行ないは改め、良い行ないを心がけましょう。
なぜ因果応報があるのか?
ここからは、スピリチュアルなお話を致します。
なぜ神はやったことが返ってくる因果の法則を用意したのでしょう。
神の意思など知る由もありませんが、おそらくこういうことではないかという自論です。
人は、魂を成長させるために生まれてきます。
魂の成長をざっくり言うと、大我の愛を持つことです。
人は未熟だから生まれ、過ちを犯します。
その過ちに気づくには、過ちを犯すとどうなるのか経験しなければわかりません。
人を傷つければ傷つけられる、やったことが返ってくる因果応報を経験するから、被害に遭った人の気持ちが分かるようになり、優しくなれます。
人に親切にできないのは、因果応報の経験が足りない無知な証です。
また、原因があり結果がある因果応報ですので、人が努力をするのも因果応報があるからです。努力をしない人に良い結果は訪れない、これも因果応報です。
因果応報は、人(魂)の成長のために欠かせない法則になります。
因果応報は気づきを与える法則
因果応報の意味を身を持って経験すると、過去の行ないがいつか自分に返ってくることを脅威に思い、逃恐怖にかられる方がいます。
ご相談者様の中にも、因果応報がいつ返ってくるのか恐れている方がおられました。
しかし、むやみやたらに恐れることはありません。
因果応報が何のための法則かを知り、深い理解を得れば大丈夫です。
因果応報を恐れていた男性
ある男性ですが、その方には家庭があります。
男性には奥様を何度も裏切った過去があります。
その内容は浮気になるのですが、女性上司の心を利用して、仕事上有利に働くために浮気を繰り返した過去があるそうです。
そのことが、どのような形で返ってくるのか不安を感じておられました。
男性は、過去の行いを深く反省し、自分が間違っていたことに気づいています。
この場合、奥様に浮気をされるという報いを受けると考えられますが、必ずしもそうなるとは言えません。
なぜそう言えるのか?
その答えは、因果応報は何のための法則かを知れば、理解できます。
因果応報は気づきを与える法則
男性は、浮気したことを深く反省され、これからは奥様に尽くすと決意されています。自分が間違っていたという気づきを既に得ています。
男性の反省が本物で、過去の行いを反省してやり直すなら、因果応報が免除される可能性があります。
因果応報からは逃げられないという考えもありますが、「因果応報とは何のための法則か?」その意味がわかれば、必ずしも悪い行ないのすべてが返るとは言えません。
因果応報とは、何が正しくて、何が間違えているのか?という道徳を人(魂)に刻み、気づきを与えるための法則です。
因果応報の報いを受けた人のすべきこととは?
もし、すべての出来事に因果応報が働くなら、私は過去の道徳に反する行いのせいで、陽の目を見ることもなく、今の生活は絶対にあり得ません。
私は、過去の行いを深く反省し、善い種を蒔くことに専念してきました。すると、悪事のすべてが返ってこないまま幸せへと導かれています。
因果応報からは絶対に逃れられないということはなく、因果の法則は「気づきを与える法則」ですので、過去の行いを心から反省し、良い種を蒔きをすることで、因果応報の免除はあると思います。
ただ、来世に返って来る可能性は否めませんが…
もし、因果応報の脅威に怯えている方がいらっしゃるなら、悪い行いをしてしまった自分を深く反省し、良い種を蒔くことに専念してください。
やってしまった事をなかった事にできませんが、過去を反省してに善い種を蒔くことが、因果応報の報いを受けた人の使命です。
心を入れ替え変わることが、犯した罪の償いになります。
悪いことをしてきた人ほど、残りの人生で良い種をたくさん蒔きましょう。