パチンコが止められない苦悩
─ ご相談内容 ─
仮名:啓介様
年齢:40代
性別:男性
現在、別居中。多分もう先で離婚します。子どもが居ます。子ども達は私たち親の責任で普通より苦労し、哀しみも辛さも抱えて、今も拭えない闇を抱えながら少しずつ幸せを取り戻しかけてます。
自分は、パチンコが辞めれない。借金してもする。子どもにそれを隠し…。大事な時間を放棄して、辛い子どもにしてしまいました。子どもが小さい頃は、浮気、、今もしてないとは言えず…
遊んでもらえず、食事が取れず、まともな環境でなく、お金は自分の遊びに…。仕事してるから…我慢。そうじゃない。夫婦喧嘩。無口なならざるを得ない。暗くならざるを得ない。友達なんて余裕ない。
子供達に兄弟がいなかったら…鬱で死んでたかも…。母親の八つ当たりを受けて、怯えて、、。父親は帰って来ず。もう取り返せないなら、これからどうやって許してもらえるよう頑張ったらいいのか…またパチンコでお金使い、ひもじい思い…現実の自分が情けなさすぎて、子どもに言えない…。
あかんです。自分を変えたくても粘りがないです。子どもが可愛い…し、これからも一緒に生きて真っ当に生きたい…このバカで卑怯な自分は、変われないまま、生きるしかないのでしょうか。親不孝は当たり前…、子どもに無責任…、このままでは…、考えたくないけど、子どもにこれから出来る事、真剣に答を見つけたい。
メールを検討してると、子どもたちが自分たちが親にされたネグレクトをあの時はこうだったと語り、子どもたちが突然、昔の辛い惨めなことを話し出すと自分がメールを検討したりと。
縁を感じるのです。聞かなきゃならない事があるんだと。言葉足らずですが、本質的な相談はブレてないと思うので、メール相談します。先生、よろしくお願い申し上げます。
子どもの笑顔のために、父親と本当になるために、何をもって生きる?
鑑定結果に入る前に、啓介様より追記のご要望がございましたのでご紹介させていただきます。
相談後の確認時、誤字脱字と気が付くも、私の希望にて、そのまま載せてもらいました。「校正の間もなく、急いで勢いで慌てて記入したこと。わかりにくい言いまわしは、 どこか良いように書こうとしている自分独自のいい回し」の証として残してもらうのが希望です。私と同じように苦しむ人が何かに気づかれたら幸いです。
─ 鑑定結果 ─
私もパチンコ依存症でした
私も借金があるのにパチンコをしていた時期がありましたので「ダメだと分かっていても止められないお気持ち」は痛いほど分かります。何度も何度も「止めよう」と心に決めては、連チャンすることを祈りまたやってしまう…そして、自己嫌悪に陥る…この繰り返しを何年もしてきました。
今はパチンコをやめていますが、何もなければ、たぶん今でもパチンコ屋に入り浸っていたと思いますし、たくさん妻を苦しめていたと思います。
パチンコを止めるのは難しいことですが、もうこれ以上お子様たちを苦しめたく無い…本当の父親になりたい…と望むのであれば、パチンコをする人生から卒業しなければなりませんよね。
私がイメージする本当の父親像というのは…
・頼りになる
・本心でぶつかってきてくれる
・背伸びしない
・弱い所も見せてくれる
上記のような人物像になりますので、啓介様がお子様にとって本当の意味での父親となれるよう、私が感じることをお伝えさせていただきたいと存じます。
それでは、よろしくお願い申し上げます。
※お詫び※
「パチンコを止めるのは本当に難しい」と申し上げましたように、強い意志を持たなければまた同じことを繰り返しますので、敢えて厳しく、そしてストレートにお伝えさせていただきますことをどうかお許しください。
なぜパチンコにハマってしまうのか?
結論からお伝えいたしますと…
啓介様にとってパチンコは「現実逃避の手段」になっているからです。
言い換えるならば…
「生きる希望が無いから」
「嫌なことを忘れたいから」
ということになるのですが
これは気持ちを誤魔化しているだけであり、何も現実は変わりません。むしろ、現実をおろそかにした分、もっともっと現実が厳しくなっていきます。
私も経験がありますが…
パチンコをしている間だけは、嫌なことを忘れられるため、事あるごとにパチンコ屋へ足を運んでいましたし、パチンコするための嘘を何度も吐いてきました。
啓介様にとっては耳の痛い話だと思うのですが、「現実逃避のパチンコ」は身を亡ぼすだけですので、良い父親になりたいと思うのであれば、まずはパチンコを止めることを一番に考えるようにしてください。
パチンコを止める具体的な方法
まず、大前提として「パチンコを止めること」は本当の意味での父親になるためには必要なことだと言えますので、なぜパチンコをやめられないのか?どうすればいいのか?というお話をさせていただきたいと思います。
私自身の話からとなり恐縮ですが…
私はタバコを20年以上吸っていましたが、何とかタバコも止めることができ、禁煙してから7年が経ちます。
しかし、決して簡単な道のりではなく、当時は何度も禁煙に失敗しました。
そんなある日、30代半ばから体に異変を感じタバコを止める決意が生まれ、無事禁煙へ。タバコを止めてからは心身ともに元気を取り戻し、30代の頃より今の方がいろんな意味で若々しくなりました。
何事も習慣を止めるというのは、本当に難しいですよね。ですが、タバコ以上に「パチンコを止める」というのは難しいと思います。
パチンコを止められないのは
・意思が弱いから
・粘りがないから
・お金を増やしたいから
・脳内麻薬の誘惑に負けるから
など、いろいろ止められない理由があるかと思うのですが、私としましては以下2つの要因が大きいのではないかと感じます。
・暇があるから
・嘘を吐くから
他にもあるかもしれませんが、この2つを改善していただくことで、パチンコを止められると思いますので今後の参考にしていただけたらと存じます。
パチンコを止める方法「①暇を作らない」
大変失礼ではございますが、パチンコをするということは「余暇時間がある」ということですよね。
また私の話になりますが…
私は今でもパチンコの楽しさを鮮明に覚えていますし、止めた今でも夢にでてきたり、テレビで流れるパチンコの効果音に反応してしまいます。
今でもパチンコをすれば楽しいのは間違いないのですが、止めてからはパチンコを一度もしていません。
“それはなぜか?”
単に「パチンコをする暇がないから」です。
他にも、またパチンコの沼にハマりたくない…パチンコをして運気を下げたくない…などの理由もありますが、一番は「パチンコをする暇がない状況を作れたのが大きい」と思います。
私は家にいる間ほとんど仕事をしています。労働時間はだいたい15時間~16時間くらい、寝る、食べる、買い物、母の介護以外はほぼ仕事、休みという休みはありませんし、年中仕事をしているのでパチンコをする暇がありません。そして今は、夢ができましたので、パチンコの欲求に負けることなく頑張ることができています。
パチンコをしていた頃の私は…
・暇さえあればパチンコ
・朝から並んで閉店までパチンコ
・旅行に行ってもパチンコ三昧
・パチンコをするために仕事を早く終わらせる
人生の中心はパチンコであり、パチンコに人生を捧げていたようなものでした。
しかし、暇を作らないことで無事止めることができました。
啓介様も「お子様のため!」という想いと、「持て余した時間をどう使うか」そこを明確にすることで、止めることはできるはずです。(私の場合は仕事でしたが、空いた時間の穴埋めができれば止めることは可能だと思います。)
趣味を作るのも一つの方法ですが、お金になることの方が真剣になりますので、副業などして、本業が終われば副業、休日も副業、そのように空いた時間の穴埋めを「お金を増やすこと」に費やせば、パチンコよりも確実にお金を増やすことができます。
パチンコに行く暇があると止めることができませんので【暇を失くす】これは有効な方法ですし、本気で止めたいのでしたら暇を作らないようにしてください。
※補足※
先にパチンコを止めてしまうと、欲求に負けてしまいますので、止める前に必ず「余暇時間の過ごし方」を決めておくようにしてくださいね。
パチンコを止める方法「②嘘を吐かない」
啓介様も十分分かっておられると思いますが、「嘘を吐く」という行為はよくありませんよね。
私も「パチンコに行かない」と言いながら、嘘を吐いてはパチンコに行っていましたが、噓を吐いているうちは止められません。なぜなら、「バレていないから大丈夫」という自分への甘えと逃げ道が用意されているからです。
本気でパチンコを止めたいのでしたら、パチンコの借金があることをお子様に話すべきです。
「お父さんはパチンコで作った借金があるけれど、心を入れ替えて借金を返していくし、親らしいことができるように頑張るから見ていてくれ」そうやって事実と決意をお子様に話さなければ、パチンコへの依存は止められません。
パチンコが止められないのは依存症ですので、麻薬やアルコール依存症と同じです。一人で止めようとしても必ずまた引き戻されます。だからみなさん、本気で止めたい人は「更生施設」などに入って、敢えてできない状況をつくり、一緒の悩みで苦しむ人と気持ちを分かち合い、二度と同じ沼にハマらないように努力をしています。
大変厳しい言葉となり申し訳ございませんが…
「子供に嘘を吐く」というのは、自分への甘えです。子供に嘘を吐く親の背中を見て、お子様はどう思うでしょうか。自分に甘い人が、子供たちの手本となるような、本当の意味での父親になるというのは無理な話です。
自分可愛さを全て脱ぎ捨て「子供たちとの約束を破ったら絶縁されてしまう」このくらいの覚悟を持ってください。
そのくらいのストイックさがなければ、自分に負けてしまい、また逆戻りです。
ギャンブル依存は遺伝する
つい先日たまたま「ホンマでっか!?TV」でやっていたのですが、ギャンブルにハマるかどうかは遺伝も関係しているらしく、つまりは「お子様もギャンブルにハマる可能性が高い」ということを意味しています。ギャンブルにハマらないようにするには「ギャンブルをしないこと。一度やってしまうとハマる可能性が高い」と仰っていました。
大切なお子様に、啓介様がしてきたような苦労はさせたくないですよね。
でしたら、お子様達がギャンブルに興味を持たないよう、ギャンブルの怖さを一番わかっていらっしゃる啓介様の口から「ギャンブル依存症になっていること」「ギャンブルをするとお父さんのようになるんだよ」としっかりと伝えるべきです。(お子様たちのために伝えるのもありますが、啓介様のためにも伝えるべきです。)
そうやって伝えるときは必ず「ギャンブル依存症という病気を克服するから見ていてくれ」と、決意表明をおこなってください。そうやって後に引けない状況をつくらなければ、パチンコを止めることはできません。
パチンコを止めたいのでしたら、嘘は絶対にダメです。惨めな自分を家族の前でさらけ出してください。そして、止める決意をしてください。自分一人で止めることなどできません。自分で止められる人は借金する前に止めています。
嘘を吐かない、正直に話す、恥をかく、プライドを捨てる、後は上がるだけです。
人の為に吐く嘘は良いですが、自分を守る嘘は身を滅ぼしますので、お子様のためにもどうか「正直に生きる道」を歩んでいってください。
パチンコが命の危機に
差し出がましい内容となり申し訳ございませんが…
このままでは、自分で自分のことを殺してしまう可能性がありますので、私としては危機感を抱いています。
ですので、ストレートに申し上げますが…
生きていらっしゃる今ならまだ間に合います。
どうか、止める決意をしてください。
パチンコをする者の心境として、メール鑑定に1万円を払うお金があるならパチンコを打ちます。今回、メール鑑定を受けてくださったということは、本気で止めたいと思っていらっしゃるからですよね。そのお気持ちがあるならきっと止められます。
このままですと、何もかも失い生きる気力を失う日がやってきます。こうしてご相談をくださった今が変わるチャンスですので、この機会に止めてください。
パチンコを止めることのまとめ
本当の意味での父親になるためには…
まずパチンコを止めること。
そして、すべてをお子様たちにさらけ出し、立ち直る姿を見せることです。
過去、お子様を苦しめるようなことをしてこられたとのことですが、過去は変えられません。ですが「お父さんはやり直そうと頑張っているんだ!」という生き様を見せることはできます。
それがお子様のためであり、父親としての役目になりますので、どうか覚悟を決めてください。
「父親だからしっかりした背中を見せないと」と思う必要はありません。挫折から立ち直る姿ほど説得力のあるものはありません。どん底からでも這い上がれる姿を見せてあげてください。挫折をしてもやり直せることが分かれば、人は強く生きられます。お子様に勇気を与えると思いますよ。
繰り返しになりますが…
・パチンコをする暇を作らない
・嘘は吐かない
・ご家族にご自身の現状を話し、決意表明をする
・後戻りできない状況を強制的につくる
これからのことをすぐにでも実践してください。ご相談をくださったのですからきっと変われます。
大変厳しい結果となりましたこと深くお詫び申し上げます。
今はとてもお辛いと思いますが、大切なお子様たちが自分と同じようにギャンブルにハマってしまう可能性がある…お子様の人生を台無しにしてしまう可能性がある…という危機感があれば、一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
どうか、一人で頑張ろうとしないでください。
ご家族様の力を借りてください。
パチンコを止めたら人生が変わり、明るい未来が待っています。
パチンコを止めた先に希望がありますので、新たな人生を歩めるように覚悟を持って「止める環境」を整えていってくださいね。
一日も早く止めることができますようお祈り申し上げます。
─ ご感想 ─
ありがとうございます。全てわかっておっしゃってくださってると思います。
その上で甘いですが、今、この瞬間から二度とパチンコしないと門次郎様に誓いたいです。子供に話すのは親や母親にも強い影響があり、怖いです。それでも言うべきくらい依存症は甘くない。もし、次行ったら全て子供に親に話します。
自分は約束を果たして、父親となり、安心の報告をしたいです。都合の良い話ですが、必ず約束を守ります。お願いします。門次郎様には嘘をつけないし、この約束が守れないなら、また嘘を上塗りするだけだと思います。掲載しても構わないです。恥でもなんでも、約束させてください。お願いします。
以下、啓介様より追加でご感想をいただきましたのでご紹介させていただきます。
こう読み返すと、ほんと往生際の悪い人間だと思います。ぜひ、これもこの往生際の悪い自 分をそのままの文章で上げてほしいです。自分なりの言い分もありますが、やはり蛇足です。 門次郎様の言うように、全て吐いて、家族は向き合うべきだし、大きなブレーキにもなって くれるはずです。
たとえ、きちんと約束を果たしていったとしても、約束を守ったとしても、自分は、家族に 真実を言います。「すまなかった。」 今も言っていますが、ニュアンスが違いすぎます。いつ か言うときが来るときのことを思えば、これから起こるどんな試練もどんな我儘も、どんな に苦痛を自分が伴うことがあっても、すべて受け止めてあげられる気がします。当然、門次 郎様との約束を破るようなら、即、家族に本当のことを言います。「負担になっても助けて ほしい。」「自分を見ててくれ。」約束です。
今回、門次郎様との約束を破るようなら、私はもうダメでしょう。地獄か、自分でなにもか も無くし、言われることも現実になることでしょう。だから何度も挑戦したらいいじゃなく、 家族に真実を告げるだけです。
まずは、門次郎様に一年報告をあげられるよう、自分の力で変えられることは、変えようと あがいていきたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。感謝します。
こう書いていたら、自分のことばっかりです。もっと家族のことを基準に迷ったら考えたい です。自分でなく子供のこと。今は自分が父親だけでなく母親としても役割を果たす気でい るのですから。この一瞬だけ、門次郎様に応援してもらいたく思います。それでは。