私は、物心ついた頃に早死する家系であることを知りました。
どうして早死する家系なのか…その理由がわからず「もしかしたら霊的な何かがあるのか?」と不安を抱き、社会人になった私は、昔から気になっていた「早死の家系」を視てくれるある霊媒師の元へ相談に行きました。
私は、霊媒師に尋ねました「どうして私の家系は早死するのでしょうか?」
霊媒師は言いました「それはあなたの家系が代々呪われているからです。呪いを解かなければ、あなたも長生きできませんよ」
なんと言うことでしょう…私は落胆しました。まさか自分に呪いがかけられているとは…
長生きするためには呪いを解く必要があったので、霊媒師にお布施を払い助けてもらうことにしました。
……。
すみません、上記の内容はすべてフィクションです。
ですが「リアルにありそう~」って思いませんでしたか?
事実、世の中には「早死にする家系なのは呪いが原因です!浄霊しましょう!」という霊能者が存在します。しかし、霊能者がそれを証明することはできませんし、相談者側が事実確認をすることもできません。
ですので、視えない世界に翻弄されてしまう方も多いとは思うのですが…「この世の真理」と「あの世の真理」を理解していれば冷静に対処できると思います。
以下「早死にする家系について」スピリチュアル的見解からお話をさせていただきます。
早死にする家系は呪われている?
魂の視点から言えば「死=不幸」ではなく「死=天国へ向けての新たな始まり」であり、この世の卒業を意味しています。つまり「おめでたいことである」ということ。
「早死に=不幸」「長生き=幸せ」という考えは、スピリチュアルにありません。
寿命の長さと幸せはイコールではないのです。
魂の幸せをはかるのは”生きた長さ”ではなく「どんな人生を送り、どんな苦難を乗り越え、どうやって魂を成長させたのか」ということ。例え一瞬の命であったとしても、魂の課題をクリアしたのならそれが本当の意味での幸せとなります。
そして、寿命は生まれる前から決めてきた「宿命」であり、長生きする人生か…早死にする人生か…どちらが魂の学びに適しているのかを決めて生まれてきています。
そのため「早死にだから不幸」「長生きだから幸せ」ということはありません。
何度も申し上げますが「死=生まれる前から決めてきた宿命」になりますので、命の長さで個々の幸福感をはかることなどできることではありません
実際に、早死にする家系があったとしてもそれは「早死にする学びを持った魂が集まる家系に生まれただけ」のこと。呪いとは一切無関係です。
「早死に=不幸・呪い」という考え方からは一日も早く卒業し、視えない世界に翻弄されないよう注意していきましょう。
身内の不幸が続くのは呪いのせい?
「ある年、お爺ちゃんが亡くなり…翌年お婆ちゃんが亡くなり…同年父が亡くなった…これこそ本当の呪いなのではないか…?」そう考えてしまうお気持ちは分かりますが、これも呪いではありません。
なぜ「身内の不幸が続くのは呪いだ」という発想が生まれたのかは定かではありませんが…
1.身内の不幸が立て続けに起きて、遺された人たちがとても辛い想いをしたから
2.身内を亡くした悲しみに付け加え、不幸が立て続けに起これば「次は自分の番かもしれない」という不安にも襲われるから
そういった理由で、不安が「呪い」という連想を起こさせ、世間に多く広まったのかも知れません。
ですが、立て続けに身内の不幸を経験するのにも、ちゃんとした意味があります。
決して、遺された人の恐怖心を煽るためではありません。
身内の不幸が続く意味
一概には言えませんが…
・世代交代の意味
・命の大切さを学ぶ意味
などマイナスではなくプラスの意味がそこにはあります。
「命の大切さを学ぶと」いう意味では、人生を投げやりに生きていたり雑に生きている魂に対し、こうした経験を与えることが多いようです。
そして人の寿命は「宿命」です。そう考えればわかりますが、身内の不幸を立て続けに経験するのも「その人の宿命である」と言えます。
魂の成長のために与えられた経験のひとつですし、もしも不幸を立て続けに経験するようなことがあれば「限られた時間を大切に生きなさい」という霊界からのメッセージだと捉え、自身の生き方を見直し大切に生きて行ってくださいね。