私たちの年齢には、この世の年齢である「実年齢」と魂の年齢である「魂年齢」があることをご存知でしょうか。
簡単に「魂年齢」についてご説明しますと、魂年齢が高い人ほど善意に満ちており、魂年齢の低い人ほど悪意に満ちていると言えます。
この記事では「魂年齢の違いによる特徴」について詳しくお話させていただきます。
魂年齢とは?
魂年齢とは、そもそも何なのか?
魂年齢とは、何度生まれ変わったのかを示す年齢のことを指します。
私たちは、魂の成長を願い輪廻転生を繰り返している訳ですが、その輪廻転生の回数=魂年齢であり、回数が多ければ多いほど「この世の経験も豊富である」と言えますし、自ずと魂年齢も高くなります。
そしてこの世には、いろいろな魂年齢の霊魂が混在しています。
初めてこの世に誕生した魂もあれば、100回…1000回…と輪廻転生をしている魂もあるでしょう。
想像してみてください。この世の0歳の赤ちゃんと100歳のおじいちゃんとでは人生経験の差は歴然で、おじいちゃんの方が知識も経験もすべてが豊富ですよね。魂年齢の差もこれと同じで、輪廻転生の回数が多い魂は「魂年齢が高い」と言えます。
魂年齢の高い子供に驚かされる
例えば、まだ子供なのに驚くほど物事の道理や命の大切さ、生きていく上での心構えなどを理解している子供もいます。
私がそれを強く感じたのは、ある芸能人家族を拝見した時でした。みなさまもご存知だと思うのですが「梨園に嫁ぎ、当時幼稚園のお子様を残して亡くなられた素敵な女性」がおられますよね。
私はそのお子様の様子をブログを通じて拝見しているのですが、まだ幼稚園のお子様が父親に向かって「風邪になったのが自分で良かった」と言ったそうです。
これは私の妄想にすぎませんが、きっと「父親が風邪をひいたら父親が辛い想いをする…そうすると歌舞伎の公演もできなくなってしまう…そして、楽しみにしている人達も悲しんでしまう…」ということを幼い心の中で想像し発せられ言葉なのだと思います。
たった一言ですが、この言葉を聞いて私は「この世の年齢は幼稚園生であっても、魂は私よりも遙かに上である」と感じました。
子供でありながらこのように人を思いやれるのは生まれ持った性格ですが、その性格こそが魂年齢の高さを物語っていると言えるでしょう。
魂年齢の高い人の特徴
魂年齢の高い人の特徴として言えるのは、家族だけではなく「この世で生きる多くの人たちに、たくさんの気づきを与えてくれる」ということです。
実年齢と精神の成熟度を見れば、魂年齢が高いか低いかはわかります。魂年齢の高い人は、実年齢以上に人間ができています。若くても人格者で尊敬できる方がいますが、そういった方は魂年齢が高いため、この世の年齢に関係なく尊敬できます。
マザーテレサのように仏の心を持った人は「もう生まれ変わる必要がないくらいに魂年齢が高い人である」と言えるでしょう。
魂年齢の低い人の特徴
魂年齢の低い人は、傲慢で利益ばかり追ってしまったり、利己愛が強く自分勝手に生きる傾向があります。
出世等の現世利益を得ているかどうかは関係なく、権力を振りかざし人でなしと言われるような人や、人をいじめる人は魂年齢が低いと言えます。
後ほど詳しくお話をさせていただきますが、魂年齢の低い人は悪意を持って生き、その結果因果応報を受け、悪意で生きたことを反省し善意を増やしていきます。
そうすることで魂年齢は磨かれていき、人格者へと近づいていきます。
魂年齢の高い人と低い人が共に学ぶ学びとは?
親よりも自分の子供の方が魂年齢が高い場合や、上司より一回り以上離れた部下の方が魂年齢が高い場合もあります。
その場合、例え自分が年上であっても相手から学ぶことが多いと思いますし、その自覚がある場合は「あなたの方が魂年齢が低い可能性」があります。
この世は、魂年齢の高い人と低い人が混在しており、その中でお互いの学びを成立させています。
では、魂年齢の高い人と低い人が関わり合い、どのような学びがあるのか?簡単にご説明をさせていただきます。
子供や部下の方が魂年齢が高い場合は「親や上司を反面教師にして生きる」という意味があります。つまり「悪いお手本を見て自分はどうあるべきかを考える」ということです。
逆に親や上司は「子供や部下を良いお手本にして生きる」という学びがあります。つまり「互いに自分にないものを見て学ぶ」ということです。
素晴らしいと思える人からはたくさん見習い、ダメだと思う人を反面教師にする。
そうやって全ての出会いをプラスに転じ、魂を磨いていくのがこの世です。
魂年齢の違いが善悪に出る
悪意と善意の比率が、魂の成熟度に関わってきます。
言い換えますと「魂年齢が低ければ低いほど、悪意の比率が高くなる」「魂年齢が高ければ高いほど、善意の比率が高くなる」ということです。
誰もが未熟な部分を持った魂です。どんな未熟さをどの程度持っているのかは、人の性格が違うように、それぞれの魂によって異なります。
しかし、どの魂にも共通して言えるのは「自分の弱さや未熟さを炙り出し成長するために、この世へ誕生している」ということです。
弱さや未熟さが炙り出されるからこそ、正すべき部分が見えてくるのですが、時には…炙り出された弱さが悪意を生み、間違いを犯すこともあるでしょう。
善を限りなく100に近づけ、悪を限りなく0に近づけることが望ましいのですが、悪意がいけないと自覚するためには、悪意を持ち生きることを経験し、因果応報により苦しみが返ってくる経験をする必要があります。
その真理につきましては、天罰が下る人と下らない人の違いとは?バチが当たらない人がいる一つの理由にも書いていますので、宜しければご覧ください。
悪いことは悪い!罪は決して許されることではありませんが、魂の視点からは悪意も善意を生むための経験になっており、悪意で生きる経験をしなければ善意は生まれない…という悲しい真理があります。
魂年齢が低い人は悪意で生きる辛さを知る
自分の利益や欲のために人を傷つけ殺めてしまう人もいますが、どれだけ悪意の強い魂であれ、最終的には「悪意を減らしていく目的」を持っています。
魂年齢の低い人は、自分の利益や欲求を満たすために悪意のまま生きますが、それで幸せになれるのでしょうか。
いいえ、なれません。
罪を犯せば逮捕されますが、逮捕されていなくても、人を騙したり酷いことをしてお金を奪い豪遊している人もいます。
そんなことで得たお金で豪遊しても幸せにはなれません。どれだけお金を手にしても、高価な物で心を満たそうとしても、物やお金で心からの幸せを得られないことに気づきます。
人から恨まれ、欲にまみれ、物質で満たされることに幸せの価値を見出そうとする人は、物質を失うことに怯える毎日が訪れ苦しみに変わります。
魂年齢の低い人は物質主義に溺れ、物質を手にするために悪事を働き、自分の心と魂を傷つけ、心からの幸せを感じられない苦しい経験をします。
悪意で生きる魂年齢の低い人の現実は、決して幸せなものではありません。
魂年齢が高い人でも善意100%の人はいない
「この世に善意100%の人はいない」そう考えると悲しい気持ちになりますが、それがこの世です。
どうしてそんなことが言えるのか?
それは、私たちが生まれてきた意味にあります。
私たちが生まれてきたのは、未熟な魂を成長させるためです。
私たちの故郷である霊界には、グループソウル(類魂)という魂の家族がいるのですが、それぞれ魂の家族の未熟な部分を請負い、未熟な部分を正すために生まれてきています。
よって「誰もが生まれながらにして魂の未熟な部分(悪意)を持っている=善意100%の人は生まれてこない」という結論に至ります。
もし仮に、善意100%の魂があるとするならば、それは「生まれる必要がない魂」であり、とても崇高な神的存在であると言えます。
魂年齢は、はじめは誰もが低いもの
霊魂は、輪廻転生を繰り返しています。
その中で少しずつ魂を成長させ、成熟していきます。
魂年齢が低く悪意に満ちた人を「特別な悪人だ」と思うかもしれませんが、何も特別ではありません。
現在、仏のような心を持った優しい人でも、過去世をたどれば悪意に満ちている一生があります。
魂は、輪廻転生を繰り返す中で、人の痛みがわかるようになります。
輪廻転生を何度も繰り返したから、仏のような優しい心に辿り着きます。
悪意に満ちている人は魂年齢が幼く、経験が浅いので人の痛みがわかりません。
だから平気で人を傷つけますが、どんな善人であれ、魂が幼かった頃に似たような過ちを犯しています。
罪を犯す人を擁護するつもりはありませんが、罪を犯し苦しみの中で学んでいます。
罪を犯した魂も、罰せられることで学んでいます。
誰もが学びながら生きていますので、尊敬できる人をお手本にして、少しでも高く魂レベルを上げ、少しでも多くの善意を手にいれましょう。
魂年齢の高い女性のお悩みとは?
稀に「魂年齢が高いな」と感じる方からご相談をいただくことがあります。
魂年齢の高い方は、自分のことで悩んでいるというよりは、世の中に貢献できていないことに悩んでいたりして、人の為に生きられていないことに違和感を感じていらっしゃることもあります。
以前に、魂年齢が高いと感じた女性からご相談を受けたことがあります。その時のご相談事例がございますが、魂年齢の高い方はどのようなことを考え、どのような悩みがあるのでしょうか。
魂年齢の高い方がどのようなことを考えながら日々を過ごしていらっしゃるのかを垣間見る機会はあまりないかもしれませんので、ご紹介をさせていただきたいと思います。
女性のために働くことが私の使命?をご覧いただきますと、実際に魂年齢の高い方がどのような方なのかお分かりいただけると思います。