「カルマの法則」は、スピリチュアル用語でいうところの「因果応報」と同じ意味になります。
カルマの法則とは、「現世における過去の行い」「過去世の行い」の善悪全てに対して結果がもたらされること。
過去世、現世、全ての行いが返ってくることをカルマの法則と言います。
カルマの法則とは
前述しましたように「カルマの法則」は、善悪全てに影響する法則です。
私たちは何度も生まれ変わり、この世を経験することで魂を成長させています。
弱点を炙り出されながら自分自身の「悪」に気づき正していき、善悪のなかの善の割合を少しずつ増やしています。
どうして人を殺めてはいけないのか、どうして人をいじめてはいけないのか、どうして悪意に満ちてはいけないのか、それを教えてくれるのが「カルマの法則」です。
人をいじめるとロクなことがありません。
昔から「悪いことをすると自分に返ってくる」と言いますが、これがまさにカルマの法則です。
人はカルマの法則があるから、善悪の判断ができるようになります。
カルマの法則がなければ、人を殺めて好き放題やりたい放題しても幸せになれるでしょう。
人は良い行いをし、良い種を蒔くことでしか、心からの幸せを手にすることはできません。
悪いことをすれば、悪いことが返ってくる。良いことをすれば、良いことが返ってくる。
とてもシンプルな法則ですが、とても正確な法則のため、「日頃の行いが人生を左右する」といっても過言ではありません。
カルマの法則は気づきの法則
たとえば、自分自身の言動に原因があって人間関係がこじれたのに、向こうが悪いと決めつければ、その人に成長はありません。
人間関係がこじれる時に、相手だけが悪いということはありませんよね。
必ず自分にも、見直さなければならない所があるからこじれます。
もしも自分に何の落ち度もなく、相手が100%悪いと言うなら、また別の人と人間関係がこじれる日が来るでしょう。
問題が起きた時に、自分の何がいけなかったのかを考える人は、同じことを繰り返さずに成長していきます。
カルマの法則とは成長のためにある法則です。
自分を省みない人、省みようとしない人は、必ず同じことを繰り返します。
まず第一歩として、「自分を正さなければならない」という気づきを与えられていることに気づくことです。
それすら気づかないときは、スタートラインにも立てていません。
しかし、同じことを繰り返したからといって、それを恥じることはありません。
私も同じことを繰り返しながら少しずつ変わってきました。
人は失敗を繰り返して成長していきます。
物事を深く理解するためには、失敗を繰り返す事も必要です。
しかし、先ほども述べたように、人のせいにしているうちは変わることができませんので、成長の妨げになります。
いくら自分が被害者であれ、「被害を受けた自分にも非がある」と考えることに成長があります。
自分は被害者だからと相手を責めているうちは、成長しません。
被害者であれ、何かしら落ち度があったと省みるようにしましょう。
カルマの法則は想いにも反映する
カルマの法則は恐ろしく正確で、あなたの行動だけでなく、思いや言葉もひとつ残らずカルマ(因果応報)となり返ってきます。
見た目はおしとやかで温厚でも、心の中が荒んでいたら、荒んだ心が形となり返ってきます。
物静かでおとなしい人でも、心の中で罵声を浴びせていたり、憎悪が芽生えていたら、行動に移していなくても、被害を受ける立場になることがあります。
するとあなたは理不尽だと感じるでしょう。
しかしそれは、それは心の状態が現実に反映した結果です。
主人が優しくしてくれないという奥様が「どうして優しくしてくれないのか…」と悩むケースがあります。
この場合、奥様自身の心を見直す必要があります。
私は主人に優しい気持ちを持てているだろうか?と…
もしも、ご主人に憤りを感じているなら、それがカルマとなり返ってきているから優しくされません。
ご主人に優しくされたいなら、まずは奥様の心を正す必要があります。
ご主人に対して、思いやり、優しさを持つことで、それが現実に反映され、ご主人に優しくされるようになります。
想いがカルマとなり返って来るという認識があれば、人に優しくできます。
カルマの法則は時代を飛び越える
私たちは、悪いことをしているという自覚があっても、それを正せないことがあります。
それを正さないで悪いことを続ければ、遅かれ早かれカルマの法則で返ってきます。
しかし、カルマの法則などないと思う方もいます。
人を苦しめて豪遊している人や、人をいじめても楽しそうに笑っている人、人を殺めても逃げ続けて生きている人、それらの人を見ているとカルマの法則など嘘だと思うのは当然のことでしょう。
悪いことをしても、おとがめなく一生を終える人は確かにいると思います。
その人たちには、カルマの法則が働かないのか?と言えばそうではありません。
カルマの法則は、現世だけではなく来世にも働くからです。
言わば、悪いことをしてもおとがめなければ、それだけ悪いカルマは蓄積されていることになります。
蓄積されたカルマは、来世でまとめて返ってくるので、辛い人生になります。
罪を犯してすぐに捕まる人もいれば、捕まらない人もいます。
一見捕まらない人の方がラッキーに思われますが、捕まらずに罪を犯し続けることはとても不幸なことです。
いつか、大きく大きく膨れ上がったカルマが自分に返ってくるのですから…
カルマは、過去世で行った悪事が現世で返ってきていることもあり、やられる側の気持ちを理解するという課題を持って生まれてくる人もいるでしょう。
その場合、身に覚えのない苦しみになるので、「どうして私がこんな目に…」と悲しくなるかもしれません。
だとしても、良い種を蒔くことでしか過去世のカルマを消すことはできません。
私たちは、過去世のカルマを返しながら、来世のカルマをつくっています。
ですので、私たちはできる限り、良い種を蒔き続ける必要があります。
現世で悪いことをしない人は、過去世で悪事を働き痛い目に遭った経験があり、人を苦しめてはいけないことを魂が知っているからです。
カルマの法則があるから、人は正され魂は成長していきます。
良い種を蒔き、幸せな人生を築きましょう。
強姦された被害者にもカルマの法則が働いている
今からする話は反感を買うかもしれません。
被害に遭われた女性は本当に災難で、心に深い傷が残ります。
本当に悪いのは加害者ですが、被害者にも非があることをおわかり頂くために、あえて酷い話をさせて頂きます。
これは、昔聞いたことのある実話です。
私の若い頃は、車でナンパするのが一部の人の間で流行っていました。
今のように誰もが携帯電話を持っている時代ではなく、ポケベルが支流でした。
一般的に連絡は、家の電話か公衆電話という時代です。
当時のナンパは、街中に行けばナンパ待ちしている女性がいたものです。
ナンパ待ちしている女性のもとに車を停車、少し会話をして気が合えば、女性が車に乗って来るというような流れです。
当時、ナンパに使われるような車は「フルスモ」と言って、窓ガラスにフィルムが貼られており、外から中が見えない車もありました。
冷静に考えればわかりますが、見ず知らずの男性と会話をした後に、その車に乗るのは大変危険な行為です。
女性が車に乗り込むと、後部座席で息をを潜めていてた男性たちが現れ、女性を取り押さえます。
逃げられないように押さえつけ拉致した後、深夜の山中に連れていき集団で強姦…
事が終わると山中に置き去りにして帰るという話がざらにありました。
悪いのは当然、強姦目的で連れ去った男たちです。
しかしこの場合、女性に100%非がないと言えるのでしょうか?
少なからず、見ず知らずの男性の車に安易に乗り込んだ女性にも非がありますよね。
被害に遭われた女性は本当に気の毒ですが、このようなトラブルに巻き込まれたとしても、自分に非があることは多々あります。
原因があり結果ある、それがカルマの法則です。
カルマの法則で与えられ気づきから自分を省みることで、少しずつ良い人生に変えていくことができます。
与えられている気づきに、気づきましょう。