─ ご相談者様 ─
仮名：久美子様
年齢：50代
性別：女性
約3年前に門次郎様に初めて夫婦のことについてご相談しました久美子です。
鑑定していただいてから心の霧が晴れ、進むべき道がはっきりとし、離婚いたしました。今は仕事もプライベートも充実して幸せを感じる日々です。
本当にありがとうございました。
さて、今回のご相談は私のことではなく、友人ご夫妻（手嶋一郎さん・和恵さん）のことです。
手嶋ご夫妻とは仕事を通じて知り合いました。
そして、和恵さんの方から色々と話を聞くようになりました。
一郎さんが抱えた多額の借金を一緒に返してきていること、借金などをきっかけに一郎さんがアル中になったり、鬱になったり、飲酒運転で免許取り消しになったり…。
それでも今まで夫婦力を合わせて乗り越えて来ています。
ですが、ここに来てケンカが絶えず、和恵さんが非常に辛い思いをしています。聞くところによると、どうも一郎さんが大人になり切れないというか、自制ができないというか、一郎さんの中で気持ちが切れると家を出て行ってしまい帰ってこなくなってしまうらしいのです。
当然、和恵さんはケンカをしていてもどこで何をしているか分からず、今までも問題行動を起こしているので心配です。泣いていました。
先日も一郎さんが受ける試験をみんなで応援していたのですが、結局精神的・身体的な乱れから受けていなかったと分かり、私もショックを受けました。
和恵さんに心労の限界が来ています。
一郎さん自身も恐らくどうしたら良いのか分からないのだと思います。
一緒にいたらケンカになる、息がつまる、お互いそのように感じているようですが、2人とも相手に対して愛情はあるのです。だから離婚せずなんとかしたいと思っています。
手嶋ご夫妻が、今後うまくやっていくにはどうしたら良いか教えていただきたいと思います。
よろしくお願い致します。
ご相談者様友人である手嶋ご夫妻が、仲良く過ごしていくにはどのようにしたら良いのでしょうか。
─ 鑑定結果 ─
ご相談内容を整理させていただきますと…
ご主人には「借金、アル中、鬱、飲酒運転で免取」の過去があり、それを和恵様が必死に支えてきたが、ケンカが絶えず、心労が限界にきているとのこと。
ご友人としては心配ですよね。
このままずっと仲良く夫婦を続けてほしいなと思いますよね。
しかし、手嶋様ご夫婦のことに深く介入することもできず…。「なんとかしたいけど…力になりたいけど…」など、歯がゆいお気持ちを抱いておられることと思います。
（本題からそれてしまいますが）こうやって心配してくれるご友人がいる手嶋様ご夫妻は幸せ者だなと感じました。私には友人と呼べる友人がいませんし、友人のために誰かに相談しようと考えたことは過去一度もありませんので…。
久美子様のお気持ちが、一郎様と和恵様に伝わり、これからも仲の良い関係が続いていくといいですね。
それでは、早速ではございますが結論からお伝えをさせていただきたいと思います。
手嶋様ご夫妻が仲良く過ごしていくためには「ご主人に現実逃避を止めてもらうこと、しっかりと現実を生きる勇気を持ってもらうこと」が必要であり、これができてやっとご夫妻としての穏やかな人生がスタートすると思います。
以下、詳しくご説明をさせていただきますので、お気持ちを整理しながらお読みいただけますと幸いです。
ご主人の性質
一郎様は…
・人当たりが良い
・社交的
・みんなで仲良くしようとする意識がある
「良い人」という言葉がぴったりの男性だと思います。
こういう一郎様の良いところを知っているから、和恵様も献身的に支えてこられたのでしょう。しかし、なかなか変わらないご主人を支えるというのは、精神的にも体力的にもかなりしんどいですよね。
それでも見限らずに一郎様を支えている…和恵様は本当に凄いです。
涙を流し、限界にきていると書かれておりましたが、お写真を拝見しますと、今でも「貫こう」という強い芯を感じます。この芯が愛情からくるものなのか、結婚される時に「添い遂げる」と覚悟を決めたお気持ちからくるものなのかは分かりませんが、苦難を共に乗り越える気持ちを持たれていることに変わりはありませんので、そういう意味では「強いお気持ちを持っておられるな」と感じたのが正直なところです。
ですが、人間は弱い生き物です。
当然、和恵様も心が折れることもあると思います。
そんな時、何でも話せるご友人がいると、とても救われると思いますので、これからも和恵様の良き相談相手として支えてあげてくださいね。
このようなことを言うと、落胆させてしまうかもしれませんが、一郎様はすぐには変われません。これから少しずつ変わっていく努力をすることでしか、現状を改善することはできませんので、和恵様のご苦労も続いていくと考えられます。
一郎様の今世の課題
一郎様は基本的に良い人ですし、借金とかそういった問題がなければ、理想的なご主人。楽しい時を一緒に過ごすという意味では、理想的なパートナーだと思います。
しかし、借金問題が原因で、本来の一郎様ではない悪い部分が出てくるようになったのでしょう。
一郎様の悪い部分といいますか…一郎様には「苦難を乗り越えよう！」という覚悟が足りません。これは一郎様が持つ元々の性質で、魂の視点では、苦難に向き合い、乗り越え、強くなるために悪い出来事が続いています。
アル中になったり、鬱になったり、飲酒運転で免許取り消しになったりしているのは、借金により一郎様の弱い部分があぶり出された結果です。今の一郎様は、苦難を乗り越えようというよりは、現実逃避してしまう弱さを持っている…だから、和恵様はいつまで経っても悩まされ続けています。
“では、どうすればいいのか？”
大切なのはここですよね。
一郎様は弱さを克服する為に、多額の借金をする経験を与えられているのですが、一郎様自身が、現実をしっかりと受け入れて、現実と向き合っていく覚悟を持たない限り、アルコールに逃げて問題を起こすといったことを繰り返します。
厳しい言い方をすれば…
現実を受け入れ覚悟を決めるまで、一郎様は転落していきます。
ホームレスになるまで現実を受け入れないのか？
死ぬまで現実を受け入れないのか？
今すぐ現実を受け入れるのか？
それは一郎様次第です。
和恵様が踏ん張ってくれているから、久美子様たちと楽しい時間を過ごすことができていますが、問題行動が続けば和恵様から見限られ、支えてくれる存在を失った一郎様は、崖から転げ落ちるように転落していくでしょう。
現実を受け入れずにアルコールに逃げている先に明るい未来はありません。
このことを一郎様も薄々分かっていると思いますが、薄々ではダメなんです。
「このままでは確実に人生が終わってしまう」これくらいの危機感を持たない限り、現実を受け入れることはできません。
借金をしたのは「一郎様が苦難から目を逸らしてしまう弱さを克服する為」…一郎様はしっかりと現実を受け入れ向き合っていくことが課題になります。
今の久美子様が仕事もプライベートも充実しているのは、3年前に勇気を持って離婚するという課題をクリアしたからです。もし我慢をして離婚しない道を選択していたら、充実した生活を送ることは今でもできなかったかもしれません。
一郎様も同じで、現実を受け入れる強さを身に付けることが課題になっていますので、その課題をクリアするまでご夫妻の関係は悪くなり続けますし、一郎様の転落人生に歯止めがかかりません。
（※少し視えない存在の話をいたします。イメージを膨らませながらお読みいただけますと幸いです。）
それを見守っているのは高次の存在（守護霊・ハイヤーセルフ・神仏等）になります。高次の存在は、人に苦難を与え課題を克服するのを待っています。簡単に申し上げると、克服しなければ更なる苦難を与えられますし、克服すれば救ってくれます。
ご夫妻の夫婦関係と明るい未来を取り戻すには、まず、高次の存在に対して、一郎様が現実を受け入れることを態度で示す必要があります。具体的には「病院にかかってでもアルコール依存症を治すぞ！」という覚悟と態度。
アルコール依存症を克服することで、「現実を受け入れ変わる努力をしました」という証明になります。そこで転落人生に歯止めがかかり、今度は人生が好転していきます。ステージアップということです。
手嶋様ご夫妻の未来も、一郎様の未来も、一郎様次第。未来を良くするも悪くするも一郎様に主導権があるということを一郎様自身がが重く受け止める必要があります。
こうした一連の流れを一郎様が理解できるか…受け入れることができるかどうか…ここが鍵になりますので、和恵様のほうからこういった話をしていただきたいですし「自暴自棄にならなければ明るい未来がある！」ということを分かっていただきたいなと切に願います。
そして、飲酒運転で免許取り消しになったのも、高次の存在が、「アルコールに逃げていたらダメだよ」と気づきを与えてくれた出来事ですし「運が悪かった」ではなく「変わるチャンスを与えられた！」と前向きに捉えていただきたいです。
せっかく一郎様は社交的で明るい性格をしているのですから…
人との関わりを持つことで可能性を広げられるのですから…
ここで負けないでいただきたいです。
おわりに
高次の存在は乗り越えられない試練は与えません。
能力に見合った試練しか与えません。
数億円の借金を完済する方がいますが、返済する能力があるから与えられた試練です。
人間が諦めなければ苦難は乗り越えられますし、乗り越えた暁には人生が好転するご褒美が待っていますので、どうか現実と向き合っていただきたいです。
久美子様にできることがあるとすれば、この鑑定結果を和恵様にお伝えすること…和恵様に寄り添ってあげることでしょうか…。今後のことはご夫妻に任せるしかありません。
一郎様は和恵様を必要としていますので、ご夫妻がしっかり話し合えば「変わろう」という意識を持ってくれるのではないかと思います。
一郎様が変わり、手嶋様ご夫妻が仲の良い関係を続けていくことができますように心から願っております。
そして、久美子様の人生も今後更に良い方向へ進んでいきますことを心から願っております。
─ 鑑定結果へのご質問と回答 ─
門次郎様、ご回答いただきありがとうございました。
私にも温かいお言葉をいただき感激しております。本当にありがとうございます。
和恵さんに伝えたところ、まさにおっしゃる通りと涙していました。
和恵さんは一郎さんに今までも何度も気持ちを伝えるために話し合いの場を持ったり、泣きながら訴えるという場面もあったようですが、聞いているようで全く聞いていないとのことです。
最後にはウンザリした様子で「分かった」と言うもののまた同じ事を繰り返すといった調子です。
今回の鑑定を受けて、改めて一郎さんと話し合う覚悟はありますが、全く聞く耳を持たないという現実を和恵さんが心配しています。
例えば、一郎さんが信頼する第三者(心当たりの人はいます)に理解してもらい協力して話してもらうこともありなのか、やはりここは和恵さんに頑張ってもらうのか、一筋縄ではいかないとは思いますが一郎さんに真剣に話を受け止めてもらうため、取り掛かる最善の策をお教えいただけるとありがたいです。
確かに、一筋縄ではいかないと思います。
まず、第三者を入れるという方法ですが、これは一郎様のプライドを傷つけ、一郎様のやる気を奪う可能性があります。ですので、私としてはあまりおすすめしません。
では次に「和恵さんに頑張ってもらう」という方法ですが、これが一番効果的なのではないかと思います。
ただ、今までと同じでは意味がありません。
ポイントとなるのは…
「和恵様の本気度を伝えること」です。
「あなたが変わらないなら私は出ていく！それでも変わらなければ離婚する！」これくらい一郎様を追い込み、本気だということを示さなければなりません。
和恵様としては別居も離婚も望まれていない段階かもしれませんが…
／
一郎様を変えたい＝別居や離婚の覚悟が必要
別居や離婚は絶対したくない＝今までの一郎様を受け入れる覚悟が必要
＼
極端な選択となりますが、二者択一しかないと私は思っています。
一郎様は、泣いて訴えたくらいでは「どうせまた許してくれるんでしょ、妻も皆も」という解釈をしますし、これまでと何も変わりません。
本気を出した結果、一郎様が生まれ変わってくれるかどうかは本人次第ですので私にも分かりません。ただ、一郎様の魂の課題や成長を一番に考えるのであれば、心を鬼にして突き放す勇気も必要だと思います。
『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』ということわざがありますよね。
これは「本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与えて成長させること、またはそのようにして成長させるべきであるという考えを意味する語」になりますが、和恵様にはこの深い愛情が必要になります。
相手のためを思って試練を与えることは決して罪なことではありません。魂視点では、称えられるべき事柄です。
夫婦のご縁の話になりますが…
深い愛情を持ってお尻を叩いてくれるパートナーがほしかった…だから、一郎様の魂は和恵様を選んだのだと思います。和恵様にとっても一郎様とのご縁は意味があり「深い愛情の意味を知る」という学びがあります。
お互いに学び合うことが合致したからこそ、今世夫婦のご縁ができていますので、「一郎さんに腹をくくってほしい！生きながらにして生まれ変わる覚悟を持ってほしい！」という気持ちがあるのであれば、和恵様も同等の覚悟を持って一郎様に接する必要があります。
その結果、もし一郎様が心を入れ替えてくれなかったとしても、自堕落な人生を送ることになったとしても、それは和恵様のせいではありません。
和恵様としては自堕落な人生を送っていく一郎様を見たくはないと思いますが「そうまでしなければ一郎様の魂は気づけない」ということになりますので、ご自身を責めることはしないでいただきたいなと思います。
もちろん、和恵様の本気に一郎様が本気で応えてくれることを願っておりますし、そうなってほしいなと思いますが、こればっかりは一郎様次第ですので、何とも言えません。
ただ一つ言えることは「和恵様が我慢をし続けること…一郎様の好き放題にさせること…これはお互いのためにはならない」ということです。お二人とも苦しみが増す一方ですし、魂の成長にも繋がりませんので「覚悟を持ってこれからのことを考える」ということを意識していただけたらなと思います。
まとめますと…
一郎様に大きな影響を与えられるのは、やはり「和恵様」です。
ただ、今までと同じでは効果がありません。
距離を置く覚悟、別々の道を歩む覚悟を持って、そして深い愛情を持ってご主人に説得を試みる必要があります。
それでも変わらなければ、それは一郎様の責任であり、選んだ道…。誰のせいでもなく、一郎様自身の問題として、一郎様が向き合っていくべき事柄になります。
繰り返しになりますが…
- 口（言葉）だけの説得では無意味に近いです。
- 口（言葉）だけではなく「あなたが心を入れ替えないと別居や離婚も致し方ない」ということをしっかりと示し、それでも伝わらないようなら、一旦距離を置き（別居）、「本当に変わるから帰ってきてくれ」という状況をつくる。それでもダメなら離婚…。
一郎様の魂の課題を克服させるためには、それくらいの覚悟と本気が必要になります。
和恵様、久美子様、大変厳しい内容となり本当に申し訳ございません。
弱さを克服するというのは、生易しいものではないですよね。本当に厳しいと思います。でも、だからこそ成長することができますので、お二人の魂の成長に焦点を当てて、前向きにご検討いただけたらなと思います。
ですが「離婚だけはどうしても避けたい」というお気持ちがあるのでしたら、上記は参考までにお読みいただき、和恵様が考える方法で説得をするようにしてくださいね。
「不本意な選択」は後悔に繋がり、後悔は人生を衰退させますので、これからのことについてじっくりと考えてみていただきたいなと思います。
─ ご感想 ─
私が門次郎様からいただいた回答をそのまま和恵さんに送ったので、和恵さんは何度も何度もその言葉を読んだそうです。
そして、ご主人と話をしていました。
1回話したくらいでは治らないと思いますが、それでも和恵さんの言葉を聞いてくれたそうです。そして、それからの数日は深酒をせず会話もできるようになったそうです。
また同じ事を繰り返すと思いながらも、門次郎様の言葉が支えとなり今までの迷いがなくなったことが和恵さんを強くしました。
再び迷いが生じた時は今度は和恵さん本人が門次郎様にお尋ねすると思います。助けてもらえる人が周りにいる、ということを今回知ってもらえる良い機会でした。心より感謝します。ありがとうございました。
